アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
36
-
ずっと暗いところに閉じ込められていたせいで目が慣れない。
3人が思ったより早く片付けられたから体力はまだ残ってる。
走るくらいなら出来るだろう。
橙真さんのところにどうしても行きたい。
この鳥肌立つ身体を鎮めてほしい。
階段を登ると長い廊下に出る。
やはりあの部屋は地下にあったんだ…。
「おい、居たぞ!取り押さえろ!!」
黒服を着た如何にもな男達が僕を見るなり詰め寄ってくる。
捕まってまたあの部屋に戻されるわけには行かない。
橙真さんのとこ、行かないと。
「若の所へ行かせるな!!」
黒服の数はどんどん増えていく。
走って、飛んで、壁を使ってそれらを躱す。
このだだっ広い屋敷の中から、逃げながら橙真さんを見つけるのは大変だ。
「はーい、ストーップ。」
風見澪桜…。
「そこどいて!」
「…止まらないと、橙真に会わせないよ?」
チッッ。
「よし、合格かな。じゃぁ行こうか。」
「澪桜さん!そいつ若のところに連れていく気ですか?!」
「何か問題でもある?裸で逃走してるのがダメ?若を殺そうとしたことがダメ?…でもさ、これは若からの命令だから。お前も利口な狗なら分かるだろ?
大人しくほら、ハウス(小屋に帰れ)。」
…
おぉ、年上相手に怖。
「見苦しいモン見せちゃったね。はいこれ羽織っときな。橙真んとこ連れてってやるから。…橙真相手にもうヘマすんなよ?」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
36 / 38