アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
*
-
「どこに隠したのアッハーン小説? 持ち込みしに来たのに忘れたの? さあ、早くとっとと出しなさいよ!」
「だっ、だからそんなものを僕が持っている訳が無いだろ!? 何を勘違いしているのか知らないけど、僕は腐男子じゃないし、やおいものなんか一度も書いたことも無い健全な人間だ!」
「何ですって? じゃあ、やおいものを書いてる私達が不純だと言いたいの?」
「………そっ、そうだ!」
僕は小さな声でそうだと反論した。すると彼女達は一斉に殺気だった。しまった……! 僕としたことがつい口が滑った。これでは彼女達を逆に怒らせてしまったではないか。このままでは袋叩きにされるのは言う間でもない。ああ、なんて今日はついて無い日何だろう――?
僕は棒読みで自分の心境を語ると、思わず遠い目をした。
「ねーねー、もしかしたらさ~アソコに隠してるんじゃない?」
「へっ?」
一人の少女が僕に指を向けると、長い髪の女性にヒソヒソと耳打ちをした。すると彼女達は僕の方をみながらニヤニヤしながら笑った。全体的に嫌な雰囲気が流れると、僕はヤバイと直感した。
「アンタが大人しく出さないから今から身体検査しなくちゃね? さあ、早くズボンとパンツを脱ぎなさい! そこに隠してるのは、わかってるんだから!」
彼女は僕の方を見てそう話すと、怪しく目を光らせながら近づいてきた。まるで風の谷のナウ●カのようだ。そこに隠してるのはわかっているぞと言って、次から次へと手が伸びてくる場面を思わせるような光景だった。
「なっ、無いんだから……! そんなものを持っているわけ無いんだから……! やおいものなんか隠して無い……! やっ、やめて……! 近づかないで……! やおいものなんか僕は持って無い……!」
「出しなさいよアッハーン小説、そこに隠してるのはわかっているわよ!」
複数の手が伸びてくると、僕は恐怖に震える子供のように無いとひたすら言い切ったのだった。すると無い髪の女性が僕のズボンに手をかけた。
「アッハーン小説を見つけるついでに、アンタが二十歳か確かめてあげる。まあ、どうせ小学生だから毛なんて生えて無いでしょうけどね?」
「ヒィッ……!」
彼女はそう言ってきめつけると、ズボンのジッパーをおろそうとした。僕は女性の集団に絡まれて襲われると、とんでもない辱しめを受けそうになった。
『やっ、やめてぇえええええーーっ!!』
「ねぇ! ちょっと、きみっ!!」
その瞬間、両手で体を強く揺さぶられると妄想の世界から一気に現実へと戻ってきた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
28 / 33