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篝に呼ばれて篠原は斎藤編集長の所に、ダルそうな足取りで来た。
「なんすっか、編集長。あんまりダルい仕事なら俺パスしますよ?」
篠原は眠そうな顔であくびをした。篝は隣で咳払いをすると、身だしなみを指摘した。
「また篠原さん、そんなだらしない格好して。ネクタイくらいちゃんと締めたらどうですか?」
「別にいいだろ。そんなの俺の自由だ。お前が神経質過ぎるんだよ」
「失礼な、誰が神経質ですか!?」
「お前だよ、お前。お・ま・え・!」
「むっ!」
篝は頭にくると彼の足を思いっきり踏んだ。
『いってぇ!』
二人が喧嘩すると、そこで編集長が呆れた顔で間に入った。
「わかったわかった。喧嘩はさておき、お前に一つ聞きたい事がある」
「なんっすか?」
「あそこにいるあの者をお前は採用したか?」
斎藤編集長はある方向を指差した。
「え? どこ?」
彼は辺りをキョロキョロと見渡すと、『どこに誰がいるんですか?』と答えた。
「お前の前に居るだろ」
『うわぁっ!?』
篠原は自分の前にいた頼に気がついて、驚いた声を出した。
「身重ひっく、身体ちっさ、小学生が何故ここにいるんすっか!?」
「僕、小学生じゃありません!」
その言葉に頼は、すかさず言い返した。
「じゃあ、編集長の息子さんですか?」
「ワシには娘しかおらんわ!」
「ああ、そーでした☆」
「で。この子はお前が面接で採用したのかと聞いている」
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