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第2章 魔物ーマモノー
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『お前か?俺を呼んだのは・・・』
「あ、あぁそうだ。僕以外・・・いるか?」
『俺の名前は、【リオン】。ふんっ・・・小生意気なガキだな。だが、呼んだものは呼んだんだ、願いを言え。』
「僕の、僕のいのーー」
そう言いかけた時、目の前の悪魔は突然後ろを振り返り森の方をじっ...と見つめた。
そして、一言こういった。
『お前、狙われやすいタイプのヤツか・・・』
悪魔は森を見据えた。
森の中を見ると黒光りした双眸が複数見える。
その一つと目が合ったような気がしーー・・・!
考える暇もなく動物のようなモノたちは、一斉に飛びかかってきた。
この瞬間を待っていたかのように突風がひと吹きする。
目を開けると、そこにはさっきのモノ達が真っ二つに別れ倒れている・・・そのうちに黒い煙のようになって消えていった。
だが、森には無数に近いほどいる。次々とリオンのところへ襲いかかる。
と、錯覚するするかのように全てリオンによって倒されていく。
1匹、もの凄い速さでティアンに襲い掛かったモノがいた。
瞬時にティアンは、避けーーきれはできず頬を掠めた。
が、次に見た時には煙になっていた。
「っーー!!前っ!!!」
ティアンは、叫んでいた。
でも、一歩遅れ、リオンの腕を深く切る。血飛沫がこちらまで飛んでくる。
『ふん、下級のクセに出しゃばりおって、だが久々に退屈せずにすみそうだ』
少し、口角を上げ言う。
(あ、あれ?クラク・・ラ・・・・す・・・る?)
ドサッ・・・ものが落ちる音。
「はっ・・・はっ・・・」
リオンは後ろにいるティアンを見るため振り返った。
ティアンは、息を切らしモヤがかかった様な目をしていた。
『ちっ...面倒臭ぇ!こうなったら、使いたくはなかったが・・・』
そう言うとリオンは赤色が混じった灰色の瞳を血のように真っ赤な色に変え、こう言った。
『去れ、コの屋敷ニ近付くナ!!』
そういうと、生きモノ達は森の中へ姿を消した。
それを最後に僕は意識を手放した。
……To be continued
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