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とあるオフィス〔販売部門〕の危機的状況⑧ハンカチ。~オリジナル
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休憩時間。
惰眠を貪る。
クーラー。
売らねば。
季節が終わる。
あせる。
あ。
代田さんだ・・・
俺が柱の陰だから気づいてないんだ。
代田さんは椅子を二つ並べてごろんと横になり、大判の男ハンカチで顔を覆った。
ハンカチ持ち歩いてんだな。
嫁いるから当たり前か。
嫁…
自分の出したワードで、自分が持ち上がった。
嘘だろ。
俺がこいつにやられたのってセクハラじゃん。
ネクタイごと引き寄せられて、あいつにいきなり、しゃぶられただけ…
カッと頬が熱くなる。
俺、俺、あのとき、ただひたすらもてあそばれた…
仕返ししたい。
いや。
むしろ。
抱き
男だ。
紛れもなく男だ。
俺、も、男だし、
男専じゃねーし。
でもでもでも。
抱きてえ。
あの取り澄ました顔を、おぼつかなくさせてえ。
快感とかアンだろ?
女みてえにヒイヒイ言わせてえ。
けど…
いつそんなチャンスあるよ?
今か?
今しかないか…?
俺が動こうとした、まさにそのとき。
代田。
いつまで寝てる。
露木さんが起こしに来たのだ。
午後はうるさい顧客対応だろが。
起きろったら起きろ!
右手を取って引き起こそうとする高桑さん見てたら、俺のそれは静まって来てしまった。
友情を見たからじゃない。
そう。
それは友情“だけ”じゃなかった。
鈍感な俺にも感じ取れるほどの何かが、そこにはあったのだ。
濃密に。
今、二人が休憩室を出て行く。
俺の気配にすら気づかずに。
完全に姿が見えなくなった。
でもそこに、それは残されていた。
大判の。
アイロンの効いた…
それを拾い上げただけで、俺は再び勃起していた。
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