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恥じる。(下川side)
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上谷くんに見られると、ドキドキします。
つい最近まで太陽くらい遠かった人が、月まで接近してきた感じです。
あだ名は「キモ川」で、ちょっと嫌だけど近くにいるだけで嬉しくて、毎日夢を見ているようです。
上谷くんが笑っていると心臓が跳ね上がって、下を向いて話すのが精一杯な僕は目が合うことも困難になりました。
「俺さ、キモ川は赤面症だと思うんだよな。」
「せ、せきめん症.....?」
「お前俺といるとすぐ赤くなんだろ」
「そっ、そうかな...」
「赤面症って病気だろ?対人を変に意識したり見られるのが恥ずかしかったりって聞いたんだけど。」
「...うん......?」
「お前俺に見られて恥ずかしいわけ」
「.........はっ、ず、かし...」
そんな、直球で聞くなんて...
「キョドりすぎ緊張しすぎ。コミュ障。根暗。気持ち悪い」
「はうぅ...っ」
同じクラスの人ともあまり喋らないので、全然人との会話の仕方がわかりません。
相手に見られてると思うと緊張して下向いちゃうし、不快にさせてたらどうしようとか考えちゃう。
上谷くんの場合は、恥ずかしい以前に僕自身が現実についていけてない感じです。
「ま、どうでもいいわお前のことは。腹減ったからドーナツ買って来い。チョコかかってるやつな。」
「は、はいっ...!」
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