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咥える。
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「失礼しまーす」
はぁ。鍵空いてんのに誰も居ねぇとか不用心かよラッキー。
「あ?何モタモタしてんだはよ入れボケ」
「ごめ、足思いのほか痛くて……」
「ほれ。さっさと入れ」
ひょこひょこ歩く姿は後ろから蹴りを入れたくなるほどノロくて、でもいつの間にか手を貸してやってる自分に驚く。
手を貸すっていっても、俺が差し出した手にキモ川は指をちょこんと添えるだけ。
「おい、何してんだ椅子に座っとけ。」
「えっ、でも……椅子一つしかないし…」
「はぁあ??おっ、俺は足怪我してるやつ目の前にして1人だけ椅子に座るようなクソみたいな性格してねぇよ!!さっさと座れ!!」
「うっ…あ、ありがと……」
なに。なんなのこいつどこまで舎弟キャラなんだよいじめられんぞ!!俺に!!
「いーからはよ足出せ」
「えっ、」
あーもーマジでイライラする。
「足を出せ。聞こえなかったか」
「あっあの、ほんと、自分で出来ますから⋯」
「⋯⋯今、ここで、
俺のいうこと聞かずに怪我増やされるか素直に従って(氷で)足冷やされるか、どっちがいい?」
「あっ、足冷やされるのがいいです!!」
「よーしじゃあさっさと足出せ」
ったく俺は何やってんだ。
こんな所で。こんな奴と。連れてきたの俺だけど。
「⋯ひッ!!冷た⋯」
「当たり前だろ。我慢しろ。」
「んんん⋯」
なんか、変な気分だ。
こんなキモい奴といるのに、さっきから全然キモくない。むしろ、
「あ、の⋯上谷く⋯っ、そんなに見られると、なんか⋯」
「なんか、なに?」
「きっ、きき緊張します⋯っ!」
⋯むしろ、何だ?
「緊張?なんで?」
「あの、えっと⋯恥ずかしいし」
両手で顔を覆うキモ川は、赤くなった部分を全然隠せてなくて、
むしろそれがなんか⋯
「え、あの⋯上谷く、」
「こっち見ろ。下川。」
なんか⋯⋯そそるんだよな。
「なに、を、」
「口開けろよ。ホラ。」
顎を持ち上げ、唇を指でなぞる。
キモ川は、恐怖か緊張かで目に涙を溜めながら、言われた通りゆっくり口を開ける。
「は⋯⋯ッ、あぁ、う、」
微かに開いた柔らかい唇の間をこじ開け、
口内を、指で犯していく。
「あぅ、ふ⋯っ、んあっ」
⋯や、ば。これ、クる。
上目遣い、狙ってやってんのかコイツ。
つーか舌やわらけぇ。もっと、もっと犯したい。
「⋯ら、め⋯っ、かみはひ、く⋯」
───はあ、ほんっとに
「おま⋯⋯エロすぎ。」
⋯あ、こいつ下の名前なんだっけ。確か、冬とか夏とかそんな感じの⋯
「⋯⋯雪?」
「ッッ!!!」
名前、当たってたみたいで
呼んだらビクって体が跳ねて、それから突き飛ばされた。
この、俺が。
「・・・ってーな!!
なにすんだおま⋯⋯」
その瞬間、
やっちゃいけない事やった気がして
「かえ、る、僕、もう帰るから⋯⋯!!!」
息荒らげて、泣きそうなの必死にこらえながら放った。
その顔は、拒絶じゃなくて、
嫌悪でも、苛立ちでもなくて
ただ、俺に
俺だけには
して欲しくなかった事、みたいだった。
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