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鳴く。
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「へぁ......ぷしゅっ!!」
「ははははっ!何ソレクシャミかよ!!だっせぇ!!」
...あ、涙目。
「風船の空気抜けたみたいな音!!ぷしゅ!!」
「んんん...」
「風邪ひいてんのか?伝染したら殺すぞ」
「ごめ......ッぷしゅ!!」
言ったそばからこれかよ。
鼻すすりながらぶるぶるって震えてる。
「そーだキモ川ぁ、寒がりの俺様のためにあったか~いおしるこ買ってきてよ。」
「う....わかった...」
「嘘だよバァカ俺は鬼か」
マジかこいつ。従順なシモベか。
ここまで来ると逆に尊敬だわ。
キモ川がくしゃみする度に横の席の女子が俺を睨んでくる。
「...何だよ。見てんじゃねぇよ」
机を蹴って睨み返すと、慌ててノートに目を向けた。
どーせコイツがくしゃみしてんのはカーディガン取り上げた俺のせいだと思ってんだろ。
「...へぁ、ぷしゅん!!」
あーまだ見てくるわ。ガン見だわ。なんスか俺は悪者ですか?
くっそ...そのおさげ引き千切んぞコラ!!
「おいキモ川こっち来い!!」
「へァっ!?」
ブレザーを脱いで、もしゃもしゃ頭に被せる。
「コレでおあいこだ。文句ねぇだろ。」
「......う、ん...?」
「もうくしゃみすんなよ。」
「...うん」
キモ川は俯いて返事をした後、また顔が赤くなってた。お前ほんとは寒くないだろってぐらいに。
「あ...でも、上谷くんは寒くないの...?」
「はぁーーー!?超寒ぃし鳥肌立ってるし!!」
「じゃ、じゃあ上着、」
「要らねぇよ返すな馬鹿!着とけ!!」
「...何で?」
「な、何でって......」
隣のヤツの目線がうるせぇからだよッ!!!
「あぁー.....アレだ、その上着ちょっと汗臭かったからな。別に優しさとかじゃねぇぞ。」
やっべー寒いのに汗かくわけねぇじゃんカッコ悪ぃまじカッコ悪ぃ。
「そうなの...?でも、その......いい匂いするよ?」
「いっ、いい匂いとかほざくな真面目に殺すぞ!!」
「ごめんなさい...」
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