アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
朝比奈悠3
-
暁side
「んーまぁそーゆーこと。それで怪我してるから手当して欲しい。」
うーん。夜が唸る。
「別にいいんだけどさ、ちょっと今手が離せなくて。このあと予定入ってるから。1時間後くらいに行く。」
「1時間後、か。わかった。」
「簡単な手当くらいしといてよ。」
プツン。トゥートゥートゥー。
切れた。簡単な手当って言われても…。切り傷の消毒くらいしとくか。
「わぁっ…」
ゴトン!なにか落ちるような音。
「いたたた……」
少年がベッドから落ちたみたいだ。
「大丈夫か?」
ひょっこり頭を出すと痛そうに頭を抑えている少年が見える。
「ひぃっ……あっ、うぅ。」
床で小さくなる。なるほど。簡単な手当ってこうゆうことか。心の手当的な?
「あー…なくななくな。大丈夫か?頭ぶつけたのか?冷やすか?」
めがうるうるしている。
「あな、たは、痛い…しません、か?」
「しないしない…って言っても信じられないか。」
「あ…ごめんな、さい…」
「あやまるなあやまるな。」
ギュッっと抱きしめる。少年はカタカタと震え出す。やっぱり怖いか。
「大丈夫大丈夫。」
そう言って背中をさすってやったり頭をなでたりしてあげると自然と震えがとまりだした。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
3 / 61