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暁さん
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寝てろ、と言われた。
「あと40分後くらいに夜がくるからそれまでは痛いけど、頑張って。」
夜……?
「誰…だろう」
「夜は医者。結構有名だし。」
あ、声に出てたんだ。
医者ってことは僕の背中も見られるのかな?
「嫌…。見られたくない……」
「?どうした、悠。」
「僕痛いままでいいから…夜さんを呼ばないでください。」
暁さんはむっとする。
「なんで?痛いままだよ?それに悪化するかもしれないし。」
「僕の体は汚いし、それに背中…」
言いかけていた。背中の大きな火傷のことを。
「あっ……えとなんでもないです。」
「背中がどうした。見せてみろ。」
「や、やめて、ください!」
僕の声を聞かず、
グイッと今着ているシャツを上にあげられた。
「あっ…嫌!!」
力ではかなわず、背中を見られてしまう。
あーあ。見られちゃった。
きっと気持ち悪いっていうんでしょ?
あなたも。
目が熱くなってくる。水滴が落ちる。
「火傷、か…」
「っ…気持ち悪い、ですよね、こんな、の。」
また嫌われる。きっと捨てられちゃう。
そもそも僕の体は汚いから。あんなことやこんなこと、されてたから。
「気持ち悪くなんかないよ、悠。」
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