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勉強
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優奈side
「えっと……どこが分かんないんだ?」
……
「本当はね、分かんないとこないんだよね」
お兄ちゃんはそう言うと驚いた目で見てくる。
「分かんないとこないのになんで来たんだよ」
笑いながらそう言ってくる。
「あの家に、いたくなくて……」
あの家でガミガミ言われたくない。
奇跡お兄ちゃんとくらべられたくない。
「あー…兄は元気か?」
「うん。いっつもお母さんと一緒に色々言ってるよ。成績が悪いとかさ〜」
そのせいで頑張んなきゃって思って頑張りすぎて倒れた……ってことは言わないでおこう。
「お兄ちゃんが出てってから、空気はもっと最悪になっちゃってさ。ご飯は私だけ別室。ほとんど話さなくなっちゃったし。」
でも、そっちの方が楽だから。
「そっか。あと少しだから、頑張れ。」
ありがとう、そう言ってまたノートに向かう。
本当はね、ここの家に住みたい。
そう言ったらどんな反応をするのだろう。
きっと、迷惑だよね。
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