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それを見た涼は
「また忘れたのか……(-""-;) 確か今日B組、使うと言ってたぞ?」
と言い、B組の仲間の顔を思い出す。
「Bなら……吾妻か。ちょっと聞いて来る!」
と綾人は席を立ったが、それを涼は止める。
「待て。吾妻はのんびり屋だから今行っても居ない可能性が高い。2限の後にしろよ」
それを聞いた綾人も、彼を思い出して、それもそうかと、もう一度座る。
「綾人、そのそそっかしい、おっちょこちょいなトコ、いい加減直せよ」
と注意するが、毎回直らないらしく、内心これは長期戦だな、とも思う。
毎朝、部屋を出る前に、綾人と確認してから出て来た方が良いか、と決意した。
2限は科学教室に行く。
綾人が楽しみにしていた実験がある。
「今日は何の実験かなぁ?(  ̄▽ ̄)」
とウキウキしながら言うと、バド部の仲間で固まりながら歩く綾人は、弾みながら歩いている為に、髪がピョンピョン跳ねている。
その仲間内は、内心可愛い(///∇///) と悶えながら
「何だったかなぁ?」
と聞かれた事には返すものの、気がそぞろになっている。
涼はコイツら、大丈夫かよ!? と思っていたらしい。
実験は面白楽しく終わり、まだ駄弁っていたが、涼は
「あーやーとー!早く辞書借りて来い!」
と急かす。
すると思い出した綾人は
「ヤバッ!!僕、B組行かなきゃだった!」
と慌てだし、涼と先に行くと仲間内に伝え、バタバタ元気良く駆け出して行った。
B組に着いて、吾妻を呼んで貰い、辞書貸して!と頼みこむ。
快く貸して貰い、綾人は安心する。
吾妻は可愛い、と思い、満面の笑みを見せる綾人の頭をクリクリ撫でて、またもやB組の仲間内で騒ぐ。
涼はコイツらもかよ。
と思いながら、綾人に
「そろそろ時間無くなるぞ?」
と伝えると、綾人も仲間内に手を振り別れて、C組に戻る。
授業後、またB組に返しに行き、綾人は
「ありがとねぇ♪」
とお礼のハグをすると、羨ましがられた。
何故かB組の仲間内に俺達にもハグしてくれ!と頼まれ、皆にしていく。
B組に別れを告げ、教室に戻ると、今度はC組の仲間内にもハグをせがまれて、何故かしていく。
綾人はなんでだろー? と思いつつも、ハグしながら席に戻る。
頭の上に?が飛び交うが、済んだ事にして、あんまり悩まなかった。
席に着くと、後ろに振り返り、涼と次の教科の話をしていたら、教科担当が先生の所から戻るなり叫んだ。
「次の英語はミニテストだと!」
これに慌てたC組は、皆急いで席に着き、教科書やらノートを見直し始める。
綾人や涼も例外では無い。
実は英語の先生は、テストが好きで、平均点が取れなきゃ、次の英語の時間に、平均点以下の生徒は集中放火を浴びさせられる。
次の英語の時間に、集中して宛てられない為に、皆必死である。
4月の先生の授業中、やっぱりミニテストをさせられ、平均点以下だった生徒は、連続で立たされて、情けなく答えられなかった。
それを目の当たりにした皆は戦々恐々なのである。
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