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「皆着替えたか? では外周行くぞー。」
と部長が言い、部員達は思い思いに返事する。
昼に1年生軍団に会った後、律儀な部長は一斉送信で、外周する旨のLINEを送っていた。
外周と行っても、中等部の生徒達は、学院の敷地内の整備された林の中を走る事になっている。
1週約10キロ、それを今日は3週すると言う。
まだ慣れない1年生軍団には、ハッキリ言って鬼メニューだが、それに文句は言えなかった。
「1年生は頑張れ!(笑)」
と2年、3年は言うが、簡単では無い。
体力不足は皆一緒だが、ラストになると、言葉にならない。
部長を先頭に1年、2年、3年、副部長と続く。
副部長は1年生の中から、特に体力が無い生徒を見極めて、ダッシュやら何やらと、続くメニューを組み立てる。
必死で食らい付いては居るが、少しずつ遅れていきがちで、後ろに続く先輩達がフォローしながら声をかけて行ってる。
残り3キロ位になると、部長がスピードアップして、1年生軍団は釣られてダッシュして行った時、着いて行けなくなった生徒が置いてきぼりとなってしまった。
残念だが、マネージャーが欲しかったから、マネージャー業務をして貰う予定に変更した。
前は居たのだが、親の都合で泣く泣く転校して行かれた。
今は海外で頑張ってる。
泣きながら走ってた1年生に、副部長が声をかけた。
「浅田君、マネージャー業務に専念する気、無いかなぁ?」
その一言に足が止まった、その生徒はキョトンとし
「ふぇっ!? マネージャー、ですか?」
「うん。去年居たんだけど、親の都合で泣く泣く転校して行っちゃって、今は居ないからさ」
「あ……。はい。分かりました」
ワンコ系の可愛い子で、多分マネージャーの方が合ってるだろう、その子は、泣くのが止まり、頷いた。
「取り敢えずはゆっくり走って、戻ろ?」
と言って、また走り始める。
道中、マネージャー業務の話をしながら走り、体育館に戻った。
1年生軍団は、へたばって座って動けないのやら、床にねっころがって居るやら。
そんな中、綾人と涼は、何やら話ながらストレッチしていた。
「取り敢えずは皆、うがいしなさい! それが終わったら、水分補給だよ!」
と副部長が声をかけて、皆ノロノロ動き出す。
部長を探し、浅田を連れて
「この子に、マネージャーして貰いたいんだけど」
と声をかけ、了承を得る。
部室に連れて行き、必要な事を伝え、メモを取らせた。
「取り敢えず、水分補給のドリンクを作って欲しいから、コレに容れて? 氷は皆の冷蔵庫にある、冷凍庫に入ってるから、それを使って。後は洗濯なんだけど、今はユニホームじや無いから、大丈夫。ここ迄て分からない事は?」
「今は特に……。あ、スポドリの粉末はどこにありますか?」
「あぁ、ごめん。………,あれ!? ヤバい、品切れしてた。寮の方の購買で、この銘柄を買ってきてくれる?はい、部費」
と金を渡される。
「箱ですか? 買うなら何箱ですか?」
「取り敢えずは5箱。バド部だって言って、注文もして来てくれる? そうだな……。10箱は欲しいかな?」
「はい! 分かりました! では行って来ます!」
と、元気良く駆け出して行った。
副部長は部員達に、浅田がマネージャー業務をしてくれる事になった事を伝え、賛同して貰った。
綾人と涼は、部長にパワーアンクルと呼ばれる、砂が入った重りを、両足首と腰にそれぞれ付けさせ、更にダッシュをさせられていた。
軽い物から慣れさせ、徐々に重くしたり、増やしたり、更に両手首にも付けさせる。
負荷がかかれば、筋や筋肉を下手したら痛める場合もあるが、取り敢えずは2キロの重さから慣れさせて行った。
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