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「えっ? なんでですか?」
と綾人が聞くと、先輩はこう答えた。
「あの2人、去年の新人戦で優勝して、最優秀選手賞を貰ってるンだよ。多分だけど、高等部の奴らは相手にならないかもね。」
それを聞いた綾人と涼はビキッと固まった。
「あれ!?(笑) 固まっちゃったよ(笑) 大丈夫ー?」
大丈夫な訳無い。
あの2人はそれ程、強い選手だったのか? と、驚きを隠せない。
綾人と涼はそろそろと如月・佐藤ペアを見て、再び驚いた。
なんせ、高等部の先輩達が負けている。
顔を前に戻しながら、互いを見て、互いの表情に苦笑する。
「ヤバイ。ゆーちゃん先輩とキョーちゃん先輩、こないだめっちゃ手抜きしてくれた、って事!?」
と綾人が言うと、涼も
「多分・・・。気軽にアダ名で呼べなく無いか?」
と呟く。
それを聞いてた高等部の先輩達は、そんな2人に笑い、まさかと言う。
「アイツ等はたまたま公式戦で抜きん出ただけで、それを気にしてガチガチに固まった対応すれば、不思議がって追及してそれを止めさせようとするよ?」
と言われてしまう。
それもそうか、と綾人も思い頷く。
「だよね。多分だけどゆーちゃん先輩はしつこく絡んで来そう」
「かもな。けど気軽に今まで通りに俺、接する事出来ないかも」
「ボクも・・・」
等と言ってたら、急に2人の両肩にガシッと腕が絡んで来た。
「何々ー?ウチ等の話ぃー?」
と如月の声が聞こえる。
隣の涼の方からも
「俺的には、今まで通りにしてくれなきゃ、お前達をお仕置きしちゃうかもなー♪」
と佐藤の声に、更に綾人と涼は固まった。
そんな中等部後輩達が可哀想で、高等部の先輩達は助け舟を出した。
「如月・佐藤、それはどんな仕置きなんだい?」
と余計な一言が聞こえる。
「まだ考えて無いッスけど、素振り100回とか? まぁ、色々と♪」
そんな話に綾人と涼は泣きそうな顔になり、更に青ざめて震えてる。
如月は楽しそうな顔で、そんな2人に
「今まで通りにしてたら、お仕置きなんてしないから。もし、態度が違くなったら、の話!」
と、言われてしまう。
仕方なく綾人は、はーい……。と情けなく言い、涼も分かりました……。としょんぼりしている。
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