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高宮さ………千秋さんの作った朝ご飯はどれも本当に美味しかった。
「すごく美味しかったです!」
キッチンの流しで、食器を洗っている千秋さんの隣に立って、洗剤を洗い流した食器を布巾で拭きながら言った俺に、笑顔で「ありがとう」と答えた千秋さん。
卵焼きも俺の好みの砂糖多めの甘い卵焼きだったしな。
何となく千秋さんは甘い卵焼きより塩の卵焼き派だと思ってたけど。
「そういえば、碧の家から紀陵ってちょっと遠いよね?」
全部の食器を洗い終わった千秋さんは、一緒に食器の水気を拭きながら聞いてきた。
「そうですね。電車で1時間くらいですかね」
「朝早く起きないといけないし、大変だよね?」
「まぁ、電車の中で居眠りしちゃうかもですけど…」
「――もしよかったら、ここで一緒に住まない?」
………はい?
俺は持っていたグラスを落としてしまった。
グラスはプラスティクで、割れなかったからよかったけど、今、千秋さん……何て言った?
「俺の家の方が紀陵に近いし、朝もちょっとゆっくり出来ると思うよ」
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