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変化(5)
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と、まぁ、恋人になってもそんなに変わんないなぁと。逆にそれが、気まずくなくていいのかもしれないけど。
俺からキスをされて上機嫌なお方は、さっきからテンションが高くて、うざ絡みで、撤回してやろうかと思うほど。ずーっと、ベタベタされてる。ただ、いつもと変わらず2人ソファに座ってテレビを見ているだけなのに。朝は俺が後ろで、康介さんが前だった。それが逆になって、髪の毛をいじられたり、抱きしめてきたり、肩に頭をおいたり、うなじに鼻をくっつけて匂いを嗅がれたり。手が服の中に入ってきたときは、流石に叩いた。
「幸せすぎて辛い。」
「そーですか。」
「これは夢か…。」
「そうかもですね。」
ずっと、この言葉の繰り返し。そう言ってもらえるのは嬉しいけど、そろそろ無視してもいいだろうか。てっきり、付き合ってすぐにベッドへと連行されるのかと思ってたけど、そうでもないらしい。ずっと、ソファでベタベタされるぐらいで。まぁ、言い出さないけど。
俺に対する想いを知っていても、アピールされていても、キスをされても、一緒に暮らしても、ずっとスルーし続けてきたしな。
「あぁ、ほんと好き。」
「ありがとうございます。」
「好き。」
「どうも。」
「愛してる。」
お腹に回された腕にぎゅーっと力が入って苦しくなるけど、その苦しさ以上に、ぽっかりと空いてしまった穴が少しずつ閉じていくような温もりを感じて、その腕を解こうとは思わない。なんだかんだ、この人の傍は落ち着く。失ってしまったものを与えてくれるから。
「こんなに早く、付き合えるなんて思ってなかったんだ。もっと、何年も先のことだと思ってた。」
「俺も、こうなるとは思わなかったです。ずっと、いつか愛想つかされる気でいましたから。」
「それはないと言い切れる。」
「そうですか。」
「もう離れるとか言っても、離さないからな。」
うん、それでいい。俺が逃げようと思っても、逃げれないように捕まえていてほしい。俺、すぐに逃げたくなるから。
テレビは点いていても、音も映像も全然頭の中に入ってこなくて。ベタベタと触ってくるくせに、手つきは妙に優しくて。ほんと、俺にこの人は勿体無いななんて言ったら、首を締められそうだ。これからは、この人が俺にくれるものと同じぐらいのものを返したい。
そして、俺のこの面倒くさい性格も少しずつ直していきたい。この人に守ってもらうだけの存在にならないように、強くなりたいとも思う。正直、守ってもらうのはむず痒くて好きじゃない。
「キス、してもいいか。」
「聞く人なんですね。」
そう言うと、押し倒されて深いキスを繰り返される。口の中に入ってくる舌に、自分の舌を絡めるたび、水音が耳を刺激する。このままじゃ、喰われる気がして上下を反転させれば一瞬驚いた顔をするが、目を閉じてされるがままになる。あぁ、ゾクゾクする。自分よりも体格のいい人が、できる人が、俺の下で受け身になっている姿に。
背中に回された手が、腰へと下がったかと思えば、さっき叩いたのに服の中へと入り、素肌の上から背中に手を回される。
「…キス、上手すぎてムカつく。」
「本当に、下でいいんですか。」
「ん、お前に抱かれたい。」
少し、荒くなった息。潤んだ目が俺の欲求をかき乱す。俺が下だと付き合ってくれないと思ったから、自分が下になると言い出したのかと思ったけど、そうでもないらしい。この人、ハマりそうな表情をしてくれる。
話しながら脱がせた服の下は、やはり俺の貧相な体とは違っていい具合に筋肉がついていて、こっちがムカつく。自分で上手いかどうかなんてわからないし、付き合った人の数なんてこの人には全くもって及ばない。けれど、そう言ってもらえて悪い気はしない。キスを繰り返していると、足にあたるモノ。ワザとなのか、ワザとじゃないのかしらないけど。いかにも触れてほしそうに張り詰めているモノをズボンの上から触れれば、腰がビクッと揺れる。
「感度良いんですね。」
「ただ最近出してなかったらだろ。」
「本当に出してなかったんですか。」
「あぁ。」
足と手で優しく刺激をすれば、もっと触れてほしいと願うかのようにズボンが湿っていき、俺の手にさり気なく押し付けてくるのはきっと無意識だろう。喘ぎ声とまでは行かないものの、乱れる息遣いはそそるものがある。顔をちゃんと見たくて、少しキスを止めて顔を見ながらいじってやれば、手が後頭部へと移動し、キスを求められる。
流石にそろそろ可哀想だと思い、直に触って上げれば、さっきの水音とは違う水音がなる。焦らしに焦らされたそこは、もう汁がダラダラと垂れていて。どこが好きなのか、探りながらいじってあげる。どうやら、この人は先端が好きらしい。少し強めにグリグリといじってあげれば、ビクビクと体を揺らすのとともに、低い声が少しだけ漏れた。
「っ、はぁ、はぁ。悪い、声漏れた。」
「我慢してたんですか。」
「こんな野太い声で喘がれたら萎えるだろ。」
「いや、その声俺は好きですよ。どうします、今日は慣らすだけにしときましょうか。」
「ここまで来といてか。」
「少しずつ慣らしていった方がいいかと。痛いらしいですし。」
俺は挿れられたことはないから、どれくらいの痛みかなんてわからないけど。まぁ、出すところではあっても挿れるところではないし。
「お前はどうすんの。口で抜いてやろうか。」
「それ、俺がするのはいいですけどされるのは嫌いです。」
「確かに、俺もそうだな。」
一応、汚い部分だし。たとえ風呂に入って洗ったあとだとしても、自分がされるのは嫌だ。してあげるのは別にいいんだけどな。
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