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変化(6)
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結局俺のは、康介さんのと一緒に手で包み込んで一発だけ抜いておいた。2人が出した精液を手に取り、康介さんの孔へと潤滑油代わりに塗りつける。
「言い忘れてましたけど、挿れられるのって感じるまでに時間がかかるみたいですよ。」
「すぐに慣れるものじゃないのか。」
「徐々に慣らしていくって感じだと思います。でも、まぁ、痛かったら言ってください。」
撫でるように、ゆっくりと解していく時間。じーっと見つめられるのも、俺がされているわけじゃないのに恥ずかしいというか、気まずくて。どうしたものかと考えながら、指を動かしているとふと手を掴まれる。
「なんですか。」
「自分の痛覚なんて、自分でわかるから俺が自ら解すわ。」
「それでいいなら、俺はいいですけど。」
「そのかわりさ。」
話しながら、徐々に上体を起こしてきて、俺は腕かけに背中を預けた。康介さんは、俺の足の上へと跨がり、俺よりも身長が高いのもあって、見下される形になる。
「もう一回、キスしたい。俺、お前のキス凄く好きなんだけど。」
そう言われた瞬間、上からキスの雨が降り注ぐ。片手は俺の背中に回され、もう片方の手は自分の孔をほぐしている。俺だけ目を開けたままで、間近に目を閉じてキスを堪能している康介さんの顔がある。なんか、凄く厭らしい。歯茎にそって舌を這わせたりしていると、どうやら奥歯のあたりが弱いみたいで、そこばかり攻めてやる。
俺は上の服を着たままの状態だけど、それでもまた十分に濡れているのが伝わってくる。意外と、この人受け身向いてるんじゃないだろうか。何なら、俺の勝手な偏見だけど胸筋のある人って乳首感度良さそうなイメージがあるし。
「んっ、皐月。」
「はい。」
「俺さ、痛くてもいいから、今日お前に挿れられたい。」
「康介さんがいいなら。でも、もう少し解したほうがいいんじゃないですか?」
初めてなわけだし、どれぐらい自分で解したのか確認してみると、2本ギリギリ入るかというぐらい。このままだと、完全に痛そうだ。まだ3時前だし、時間は十分にある。それに、明日も仕事は休みだ。今日、ヤるのだとしたら流石に明日も家に引きこもりだろう。この人の場合は体力的に心配はないけれど、痛みが明日も続くかもしれないし。あと、俺の場合は体力不足で筋肉痛になる可能性もあり得る。
「まだ挿れるにはキツいのか。」
「そうですね。下手すれば血が出ちゃうかもしれないですし。」
「自分で毎日解しておかないといけないな。」
「…恥じらいとかってないですよね。」
「ん?そうした方が手間かからないだろ。何なら、俺は皐月好みの体にしてくれればいいと思ってるんだがな。胸とかも、弄り続ければ気持ちよくなるのか。」
「いや…うん、そうですか。」
そう言って、自分の胸を揉み始めるあたり、ある意味それはそれでらしいといえばそうなのかもしれないけど。
「でも、まぁ、皐月から触れられる事なんて滅多にないから、こうして肌が少しでも触れ合っているだけで十分気持ちいい。」
これは、恥じらいがないのではなく、素直すぎるだけなんだろうか。仕事中のキリッとした表情は、しっかりした性格はどこに消えたんだ。まだ挿れてもいないのに、甘ったるい蕩けたような表情をして。髪が邪魔そうだなと耳にかけてやろうとすれば目を閉じ、その些細な接触さえも気持ちよさそうな表情をする。
自分の手では満足出来なかったのか、言葉には出さなかったものの空いた手を掴まれて自分の胸を触ってほしいと押し付けられる。結構ガッチリしているのかと思えば、力を入れていないのかしれないけど柔らかい。妙にいい具合の弾力があるというか。俺と一緒に過ごしているけど、いつ筋トレをしているのか。
「皐月、まだ?」
「まだです。」
「優しくしなくても、所詮男なんだから雑にしてくれていいんだぞ。」
「そう言っても、優しくされることに喜んでいるくせに。」
「お前ならどっちでもいいさ。」
全く、嬉しそうな顔をして。こういう顔もいいな。少し垂れた目つきが雰囲気を柔らかくする。
「皐月。」
「今度は何ですか。」
「お前の服脱がしたい。」
そう言って、俺の返事を待たずに服に手をかけてきたので、貧相な体を見られることに少しの抵抗はあるものの、されるがままに脱がされれば、俺の着ていた服は床へと落とされる。少しの間、舐めるように体を見られて、ギュッと抱きしめられ、肌と肌の密着度がぐっと増して、胸が顔へと押し付けられる形になる。
「俺以外の奴に見せるなよ。」
「見せませんよ、自身があるわけでもないのに。」
「今日からお前は俺ので、俺はお前のだ。これから、もっと嫉妬深くなりそうだ。閉じ込めれたらいいのにな。」
「実質、閉じ込めているに近い感じじゃないですか。」
「嬉しかったけど、ケーキを買うのに外に出たくせに。」
「何でも貰ってばかりなのは嫌なんですよ。」
「本当は、何もしてほしくない。仕事も、家事も。ただお前の時間を全部俺だけに集中してほしい。あーあ、お前が持ち運びできたらいいのに。」
「会社にいたら、一緒にいる時間は多かったですけどね。」
少し意地悪をしてみるとムスッとして、噛み付くようなキスをされる。俺のキスが上手いって言うけど、自分だって上手いくせに。
そして、まだ痛みをなくすには解し足りないのに、俺のを掴んでゆっくりと腰を下ろす。飯塚さんに絡まれていたとき、凄く怒ってたから思い出したくない記憶だったのかもしれない。でも、それがあってこうして軽い監禁状態になったわけだし、こういう関係にもなったのに。
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