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中原中也誕生日(本文関係なし)
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「らざ〜い!聞いてんのかァ〜」
真逆、ここまで酔うとは思ってなかった……。
「おれ愛されてるよなぁ〜ふふっ」
中也はテーブルに寝そべりながら、シャトー・ラフィット・ロートシルトの空になったボトルをくるくると指で回している。
これってそんなに度数高いっけ!?
中也の傾けているボトルの表示を見ると15度……。
中也はこのぐらいじゃ酔わないと思うんだけど……
「らざーい!!これ見ろよ〜沢山貰っちまったぁ〜ふへへ」
中也はベッドに散乱しているプレゼント箱をかき集めてぎゅーっと抱き締めた。
くっ…あのプレゼント箱になりたい……じゃなくてっ!
あれ……中也が貰ったあのもう一つのワインボトル……中身が空……?
よくよく見ると、ワインボトルのコルクが開いていて、中身が入っていないように見える。
「中也、ちょ〜っと、このボトル貸して」
「んあ、かえせ〜」
ぱたぱたと、ワインボトルを取り返そうと手が動くが、力なくベッドに垂れた。
これは……
「度数20!?」
あー……私が入ってきた時にはもう飲んでて、まだ酔いは回ってなかったと……?
「中也、酒が好きなのは分かってるけど、程々に──」
「んぅ」
プレゼント箱から伸ばされた腕が、私の首に回って、そのまま中也の方に引っ張られる。
重力操作をしている訳じゃないから、引っ張られたら最後────
中也の柔らかな唇が、私の唇を濡らした。
「ふへへ……へ……」
中也はそのまま腕の力が抜けたのか、ずるずると身体が落ちて、私の胸に寄りかかって寝てしまった。
「……の野郎……中也の癖にっ…」
中也が酔ったせいで、この後考えていた私の名案実行が不可能になってしまった。
私の胸で小さな寝息をたてる彼を抱き上げて、ベッドに運ぶ。
「……このままヤル心算だったのに」
酔った中也を襲うのもアリだけど、私も一応酒が入っている。
記憶にないのは嫌だし、どうせなら私の顔を見る度に恥ずかしがって、真っ赤になるぐらいの想いをさせないと面白味がない。
「この名案は来年に持ち越しだな」
中也のサラサラの柔らかい髪の毛を退けて、おでこにキスを落とす。
「誕生日おめでとう中也。来年も私が一緒に祝ってあげる」
その後、私がプレゼントとしてあげたお揃いの紐帯をしっかり結んでいる中也の姿があった。
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼✼••┈┈┈┈••✼••
こんにちは〜作者です。
中也の誕生日からだいぶ過ぎてしまってすみません!!
29日の夜に上げようとしたら寝落ちしました!!(´・∀・`)
来年までこの話が続いてたら2年目も書きますのでよろしくお願いします〜。
※本文更新遅くて誠に申し訳ありません
梔子
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