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1中也
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マフィアの拠点地にはそれぞれの部屋がある設定です。
一部寮のような形になっています。
なるべく壊さないように進めますが、読んでいてご不満の箇所、気になる箇所などは是非コメントにてお願いします。
それでは本編へ↓
最初、中也と会ったのは大分昔。
『今日からお前達はコンビだ。名は《双黒》』
《双黒》の傍らは、私、反異能力を持つ太宰治。
そしてもう1人は、私より小さい、重力使いの中原中也。
彼は最初から、迚も暗い瞳だった。
付き合いにくい奴か?……と少し考えていたが、いじればちゃんと反論してきて、なかなか面白い奴という事が分かった。
だけど、気になっていたのは────
昔から黒い帽子と黒いマントを手放さない。
自室には誰にも入れない。
不意にいなくなって、数日は戻ってこない。
ミッション前なのに、疲れきっている。
まぁ、上から考えれば……
帽子とマントは只のファッション。
そりゃ、仕事仲間と和気藹々やる場所じゃない。
最後の二つはまとめて、訓練か何かをやっているのだろう。
最初は別に気にも止めていなかった。
それが中也なのだろうと思っていた。
その時は────────────
気になり始めたのは、コンビを組んで半年ぐらいの時、中也に、異常が起きていた。
偶偶通りかかった廊下の奥から、微かな声と何かの音が聞こえた。
灯りも灯してない廊下で、その奥に行くのは、何となく嫌な感じがしていた。
まぁ、この私に怖いものは無いのだが……
とりあえず、その廊下の奥を目指して歩いてみることにした。
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