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七志乃の部屋3
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――――七志乃のその一言で、頭をガツンと後ろから殴られる、そんな衝撃に襲われた。
色っぽい声で、仕草で、顔であんなことを言われてしまえば、男なら誰だって理性が飛びそうになるって決まってる。
「ぬ、脱がせばいいですね、わかりました……し、失礼します」
「……は、やっ……く、してぇ、くれ……」
その甘い声に今にもぷっつんしそうな理性を保ちつつ、オレは丁寧に七志乃の服に手をかける。
幸い七志乃の服は比較的、脱衣しやすいものだったため、順調に物事を進めていたのだが――
「――――包、帯……?」
上着を一枚脱がしたとき、不自然な白い包帯がオレの目に写った。
服を脱がせば脱がすほど、包帯で巻かれている部分が次々と現れてくる。
……どうやら包帯は七志乃の首から腕、太股、足先まで、それぞれに分かれながらも、身体全体に張り付くように巻かれているようだ。
(もしかして七志乃さんって、ミイラ男だったり……)
……いや、流石にそれは無いな。
と頭の中でその考えを即否定した。
何せ、ミイラ男のイメージと七志乃のイメージが全く合わないのだ。
――と、そうこう考えているうちに、七志乃はほぼ纏っているものが無くなった状態になっていた。
身体に張り付く包帯を残して。
「……あ、ン……包帯、も……だッアオ、サギ」
必死な声で次の指示を飛ばす七志乃。
「は、はい」
小さく返事をして、腕の包帯から手をかけた。
思った以上に、するりと簡単に解けていく包帯。
「んぁ、ふ……ッ」
解けた包帯が七志乃の肌に擦れる度、甘い声をあげる七志乃にザクザクと、理性を削られる。
それに耐えながらも、ゆっくりと、集中して包帯を解いていく。
「――――これ、は…………」
包帯が肘辺りまで解けたときだった。
突然、目にも留まったもの。
――――それは、球体関節。
球体の、関節。
それを目に入れた瞬間、七志乃が「何物」なのかが分かってしまった。
人形。
その単語がふと、頭を過ぎった。
「ア、……っおさ、ぎ」
「……! 」
作業の手が止まっている事が気になったのか、七志乃はオレに声を掛けた。
それでハッと我に返り、再びオレは包帯を解いていく作業に集中した――。
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