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「じゃあこれからもユウ君って呼ぶね」
「嗚呼、サンキュ」
美桜ちゃんも美桜ちゃんで聞きたいことは山々だっただろうに、詮索することなく笑顔でそう言った。
美桜ちゃんなら名前でも呼ばれても大丈夫だと思うけど、彼女の気遣いに甘えることにした。
「おい魔咲お前何佐藤と楽しそうに話してんだよ」
「いや、ゼロちゃんも話してたじゃん…」
食堂に着いて、美桜ちゃんと話しながらメニューを決めていると、先まで友人と楽しそうに話していた零に肩を組まれた。
零は良くて俺は駄目なんて理不尽だ。
「お前1回佐藤と寝てんじゃねえか。恋人になられても困る」
「美桜ちゃんとはそういう話してねえから!つか困るって何?!俺お前とはならねえって言ったくね?断ったよね?ねえ?」
「下になる気になるかもしれねえからノーカン」
「ならねえよ?!!」
なんだその恣意的思考。お前と付き合わないってことは今後ともあり得ねえんだよ。
「おい零ー口説いてないで金くれよ」
「俺腹減った」
「俺日替わり定食3つな」
「…ッチ」
良いところで零の友人がお金の催促をしてきたので、零の手が俺の肩から離れ、ポケットに突っ込まれていた財布の方へ。
「魔咲お前何?」
「良く分かんねえし俺も日替わり」
「あ、私も日替わり定食ね」
「はいはい、4人で取りに行ってくっからお前ら席取っといて」
「りょーかい」
「ほら行くぞ」
「だから尻触ってくんの止めない?!悪意あるよな?!!」
「さあな」
「つか地味に痛ぇし!」
「良かったな、それは」
5人分の食券を買うと友人達の尻という尻を蹴ってカウンターの方へ。
俺に対してする「悪い勝手に手が出た」…ではなくて、ネタとしてやっているように見える。俺もそうだったら苦労しないんだけどな。て言うかあいつどっからどこまでが本心なんだろ。
軽すぎて分からねえ。
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