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風呂にはちゃんとソープ一式が置かれてた。けど折角買ったんだから勿体ないし、どうせ数回分しかないんだから自分か持ってきたのを使うことにした。
「ルウちゃんの女子力やばい。見てルイちゃんリンスだってリンス」
「俺なんかホテルだしあるだろって思って持ってきてすらないわ」
「俺も」
リンスのボトルがあるってだけで凄い盛り上がり様だ。リンス持ってきただけで女子力高くなるのか…??…あ、それじゃあ兄貴が女子力高い?このセット兄貴が買ってきてくれたから。
…否でも兄貴の車の運転に女子力らしきものは微塵も感じられないぞ。うーん…??あ、一部分だけ高いってことかな。
「ルウちゃんリンスちょっと頂戴。ここリンス置いてない」
「あ、うん」
「お前もなんだかんだ言って付けるんだな」
「俺は髪が痛んでるからリンスしないとやばくてさ。つけなかったら髪が死んでる」
確かに、髪染めてる人でバサバサしてる人いるもんぁ…。普通にしてても痛んでしまう髪の毛を痛ませる訳だから気を付けてないと悲惨なことになるよな、愁みたいに定期的に染めてる奴は特に。
兄貴も毛先だけはリンスつけてる。まぁ、俺はリンスなんか使わないけど。
だからそのリンス思う存分使ってください。俺はそれが足りなくなろうと困らないから。
「ルウちゃんもつけないと」
「別に俺は痛んでも…んぅ…っ」
「パーマでも髪痛むんだからね。綺麗な髪なんだからさ。ルウちゃんの髪の毛に茶色混ざるのやだ」
「折角の髪が勿体ないから」と言って愁のリンスのついた手が俺の髪の毛に触れる。
愁に髪洗われるのは好き。手先が器用だからか上手で、マッサージしてもらってるみたいで気持ち良い。…美容院みたいな感じ?俺髪は愁に任せっきりだから美容院がどんな洗い方するのかは分からないけど、多分それに近い。…あ、愁そういえば昔っから美容院でバイトしてたわ。
「ルウちゃん最近リンス使ってなかったでしょ。ちょっと痛んでるよ。毎日リンスしないと駄目だよ?家にあるでしょ?」
「二度手間…」
「我慢してやる、そのくらい」
「う…」
愁に怒られた。愁髪のことになると厳しい。
でもさ、でもさ。シャンプーで洗って、洗い流して、またリンスつけて洗い流すって、2往復するのが面倒だと思わない?やばいくらいにバサバサはしてないし俺がリンスつける必要はないと思うんだよね。多少痛むくらいは良い良い。気にしない。
「昴流って何かと面倒臭がりだよなぁ…」
「自分のことには雑なんだよね」
「去年マリモだったもんな」
「ほんとに」
マリモって。酷い言い方だな。そんなに俺モサモサしてなかった。半年?位面倒で放置してただけでもっさりとはしてなかった。…と、思うんだけど2人から凄ぇもっさりしてたって言われた。後伸ばしすぎって。
「俺そんな長かった…?」
「昔よりは短いけど…」
「え、中学の頃あれより長かったのか?どんくらい?」
「んー…腰くらいかなぁ。そん時は俺が手入れしてたからまだ良かったんだけど」
「うわ、想像つかねぇ。見てみたいな」
「家に写真あるから帰ったら見せる」
「それは楽しみだな」
本人の許可を得る前に、写真を修学旅行から帰ったら見せると言う予定を立てられてしまう。
写真くらいなら構わないけどね。"普通"の写真なら。愁が変な写真をセレクトしてきそうで不安。愁俺の写真なら何でも持ってるもん。俺自身がいつ撮られたのか分からないのがかなりある。
「だからさ。伸ばしても良いんだけどさ、せめて手入れくらいしないと駄目だよ」
「別に俺髪形なんか気にしない」って反論したら愁に怒られてしまった。顔は笑ってるけど笑ってない目で迫られ、久しぶりに見たデビルバージョンに反論するのをやめてこくこくと頭を大きく縦に揺らした。
でも多分自発的に手入れすることは今後もない。
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