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「…っふふ、じゃあ俺も、マーキン…っグ!」
「ひぁぅ…っ゛?!」
見えない痕を付け重ねている時、涼が急に腰を動かしてきた。それに驚いて、唇を涼の耳から離してしまった。
「昴流は、俺の。俺の可愛い天使ちゃん」
「ぁ…や…っ、ぁ、あ、ア、ぁっ」
「変な虫がつかないように、ちゃんと主張しとかない…っと、な?」
ぱちゅん、ぱちゅん、と泡立てる音を鳴らしながらされる抽送は、どんどんペースが上がっていく。そのせいで涼の耳を再び噛むことはできず、代わりに涼が俺の首元に先から何度もキスしてくる。
まるで言葉通りに、自分の匂いを俺の体の隅から隅にまで染み付けているみたいだ。
「ん…ゃ、ぁ、アっ、あっあぁぅ…っ」
「ン、締まった。イく?」
「ん、んっ…!も、だめ…ひ、あぁ、ぁっ」
一定のリズムを刻むその動きに、すぐにまた絶頂に追いやられる。すぐそこにまで迫ってきたそれを身構えようと体に力が入り、ぎゅううって涼を強く抱き締めてしまう。
「…っぃ…、ン゛、」
そうすると涼は小さく声を漏らしたのが聞こえた。けれど俺にそれを気にする余裕なんてなく、ひたすらに涼にしがみつく。
「は…、力んじゃって可愛いなぁ。…クク、イって?俺も、ン…イく、から」
「あぅっ゛?!ャ…ぁ、ああ、あ、アっ」
耳元で喉を鳴らして笑いながら俺に軽いキスをした直後、さらにピストンが早くなり、じわじわとお腹の辺りが熱くて、苦しくなっていく。
ぐしゃぐしゃな頭の中では気持ち良いってことしか分からなくて、涼に与えられる快感に壊れてしまいそうになる。セックスしたら馬鹿になりそうとか言うけど、本当にその通りで、このまま思考回路が正常に戻らなかったらどうしよう。
「も、らめ…らめ…ぇ、っぅ、あ、あぁぁァ、ん…っ!」
「…くす、顔とろとろでかーわい」
「ん、んんンぅ…っ!」
若干目にかかる俺の前髪を掻き分けられ、微笑む涼と目があった。涼は自身の前髪も耳にかけて、俺の唇に吸い付く。今度は軽いものじゃなくて深い奴。
喘ぎ声ばかりが漏れる口は酸素を欲しているのに、口内を暴かれ舌を扱かれてるせいでうまく肺が一杯になるまで吸い込めず、頭がふわふわとして来て、それが余計に思考回路を溶かしていく。
「ぇぅ…っ、ふぅ、ん、ン、ふぁ、ン…っ」
「…ん、」
「んぅ、っ゛?!!ふ、ん゛んン…っ、ンぁァ゛ぁあ…っ!!!」
今すぐにでも果てても可笑しくなかった状態だって言うのに、涼が急に刺激を変えてきた。舌を甘噛みし、そして触れていなかった乳首をぎゅうっ、と摘まむ。そのせいで我慢しきれなくなった体は瞬間、大きく震え、視界にチカチカと星が飛んだ。
そこでやっと涼の唇は離れ、急激に酸素が体内へと入っていく。
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