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「…あっれそう言や愁は?」
「愁…?外に出てんだと思うけど…」
ふと、その中々戻ってこない存在を思い出しその話題へと変わる。
兄貴たちが来てから結構な時間が経ったと思うけど、未だに愁が戻ってくる気配はない。
「花摘んでんじゃなーい?」
…そうだとしても流石に遅過ぎるだろ。
かと言ってサボるんなら声位掛けてくれるだろうし。
場所を聞こうにも電話には出てくれない。
「煙草じゃねぇの」
「愁猫っぽいとこあるもんなぁ…ふらーっといなくなったらいつの間にか戻ってきてるっつーか」
「嗚呼、分かる」
んー…あいつ学校ではあんま吸わない様にしてた筈なんだけどな。
その可能性も無くは無いんだけど嗚呼言う柄の悪い連中もいたからなぁ…。
絡まれてるって可能性も0ではない。
あいつだって苦手とは言え喧嘩は出来る。あの程度の連中なら、問題はない。
けれど、そうじゃなく、そして複数であった場合あいつ1人じゃあ厳しい所がある。
「…悪ぃ兄貴、俺探してくる」
「おー、いてら」
思い過ごしであれば良いんだけど、もしものことを考えて一応探しに行くことにした。
…何もなければ良いんだけどな。
「…んじゃあ俺等も探しに行くか。リュウとリウンとコウはここに残る。俺とカナメと昴流で手分けして探す」
飲み物を一気して優さんが腰を上げる。
3人もいなくて良いと思うがもしものことを考えると1:1で別けたのは妥当かもしれない。
「気分屋な青い子猫が戻ってきたら俺に連絡。俺がカナメと昴流に連絡を入れる。逆も然りってことで」
「お前が軸になんのかよ」
「コウこっちに残したら俺以外に適任者いねーだろ」
優さんは指示を出すのに慣れている…と言うか。
高校生、5人が同じ学校だった時そう言う位置にいたんだろうか。
…まぁ、この5人の中じゃあ安定してるのって幸仁さんと優さんだもんなぁ。
兄貴には悪いけど…兄貴は司令塔?には頼りない。ごめん兄貴。
「んじゃあ子猫探し始めるか」
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