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ライトノベル?まぁ、そう言う系統の物語風に言ってその日、俺は思い出さされた。
涼がイケメンの部類である人間であることを。
俺と涼は付き合っている。今こうして改めて言うのは今更なことではあるが。
だが、それよりも前に世間では俺たちは教師と生徒って関係。
だからその関係をオープンにすることは出来ず、学校内で俺と涼の2人きりの時、それからそこに愁が加わった3人の時以外は必要以上の接触は避けるようにしてきた。
そして涼はモテる。同年代の人達だけでなくて、生徒からも。
涼は堂々と恋人がいると公表しているが、幾らそう言った所で、それはその中の1部。要は熱狂的ファンの前では無意味なもの。
ここまで言えば、もしかしたら察しが付くかもしれないが、まぁ、つまりはそう言うこと。
今、俺の目の前に広がる光景を説明するのなら、涼がその熱狂的ファンに捕まってアタックを受けている。
因みに言えばしてんのは男。男にも女にもモテる容姿って大変だな。
「良いじゃないですかぁ、お昼ご飯くらい」
「申し訳ありません。お昼は忙しいので…」
捕まってる理由はどうやら昼食の誘いらしい。
それに苦笑いで返す涼。…あ、今一瞬凄くうざそうな顔した。
そいつは、涼の腕に抱きついて離れる気配はない。
…と言うか逃げる涼にどんどん引っ付いていっている気がする。
人気があるとは言え、ここまで引っ付かれているのは初めて見た気がする。
「…んあ…?」
そいつがチラッと俺の方を見て、俺にだけ分かるようにフッ、と笑った。
直ぐに顔は涼の方に向き直り再び「じゃあ忙しくない時で良いのでぇ」と猫撫で声で喋りだす。
…何だったんださっきのは……?
気のせいだろうか…?否、笑ったのは気のせいでは無いのだけれど、俺の方を見たのが。
もしかしたら、俺の後ろにいた人かもしれない。
ここは廊下で、俺等以外にも人は通ってるから。
俺等が付き合っているとは公にはしていない。
つまり、生徒と教師…"不良"と教師の俺と涼には何の繋がりもなくてあいつが見せつける様に笑う理由が見当たらない。
じゃあ、俺の勘違い…だろうか?
この時はそう思い、どうせ直ぐに離れていくだろうと特に気にはしなかった。
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