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「つ、つば…っ、椿先生…って、ろっ、狼城とそういう…っ?!!というかいつもと雰囲気ちが…っ」
「…くく、内緒な?」
「は、はいィィ!」
パクパクと金魚みたいに口を動かす吉柳に涼が口元に人差し指をあてて、口外せぬよう注意を促した。
…つか吉柳、お前噛みすぎな
「あれ…でも先生と狼城って犬猿の仲で、付き合ってるのは魔咲の方って聞いてたのに…」
…そう思うのも無理はない。
俺達は学校じゃ話すことは滅多にない。
人前で話すことがあっても入学当初みたいなやり取りをするときだけで、逆に愁と俺はいつも一緒にいて、周りから見ればベッタリしている…って思われてもおかしくない距離だから。
ま、俺と愁の距離はあれが普通なだけで俺達はそこまで近いと思ってないんだけどな
「あ、でも女子が実は裏で椿先生といちゃついてるかもとかでワーキャーしてましたね」
その実はで2人きりのときはキスするなんてことは日常的なものになりつつある。
最初は抵抗してたけど、止めてくれそうにないから諦めたってのが正しいか。
「どこまでのものを想像してんのか考えたくない内容だな。…腐ってる奴が怖いのは老若男女共通か?」
「…腐って…?」
「世の中には知らない方が良いことが沢山有るってことだ」
「おう…?」
涼の言っている意味がよく分からなかったが、想像力が豊かと言いたいんだろう、多分。
「まあ、ついてけねぇくらいの想像力は持ってんな」
「…?おう」
ついていけれないってことは想像の斜め上とかとういうことか…?
…いや、どんな想像力の持ち主だよそれ。
「俺から言えんのは"あれ"と出会ったら迷わず逃げろ…だ」
「ああ……?」
涼の言葉の意味を理解することができるのはもう少し後になってから。
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