アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
、
-
パーティは終わり、帰宅した涼の腕の中には小さく丸まる昴流がいた。
10数分前、「腰痛めない程度に可愛がってあげてー」と流星から持ち帰りの許可をもらい、タクシーでマンションの近くまで送ってもらい、そして現在に至る訳である。
「りょお、怒ってる?どうしたの?」
「お前のせいだ馬鹿」
「きゃう…っ?!」
ボフンと音を立てて昴流をベットに放り投げた。
涼の機嫌はそこまで良くはなく、酔っている昴流にも分かる程不機嫌であった。
それもそのはず、自分の愛しい人が酔っているとは言え、目の前で色んな人に甘えたのだから仕方ない。
酔ってるから昴流がああいう行動をしたと分かっているのに…、涼自身、大人げないという実感はあった。
「すーばる、これ飲んで」
「ふぇ…なあに…?」
「水」
「ふふ、わかったあ」
1度寝室から出て戻ってきた涼が無色透明な液体の入ったコップを差し出した。
それに何の疑問も抱くことなく、それを受けとるとコクコクと喉を慣らして一気に飲み干した
「うー…ちょっとあまぁい…」
「気のせいだろ。…俺風呂入ってくるから寝といて良いぞ」
「ん…、おやすみぃ」
「…嗚呼、おやすみ」
休ませるつもりは毛頭ないが、そんなことを思っているとは知らない昴流は涼がいつも使っている枕を抱き締めて寝る体勢に入った。
それを確認して涼は小さく唇で弧を描くと着替えをタンスから取り出して、風呂場に向かった。
「…っ、んぅ、」
1人きりになったその部屋で昴流は小さく声を漏らし、モゾモゾと体を落ち着きなく動かしていた。
「ぁ…っ、ふ…、」
ー何、これー
体が熱い。それだけじゃない、まるで神経が剥き出しになったようで、自身の肌に触れる何気無い刺激を敏感に受け取ってしまう。…しかも段々それが酷くなっていくようなー…?否、ようなではない。現在進行形でなっているのだ。
経験のないことに昴流は酔っていながらも、戸惑いを隠せないでいた。
「ぁう…、」
そしてなぜか、何もしていないのに、されていないのに自身のそれは立ち上がっていて、早く欲を吐き出したいと存在を主張していた。
酒のせいかと最初は思ったが酒でこんな効果があると聞いたことはない。つまり酒が原因ではないということだが、本当の原因を麻痺した頭で見つけ出すことは不可能であった。
ー耐えとけば、治まる…よな…?ー
この場合どう対処すればいいのか分からない、かといって風呂場に行ってまで聞くようなことではない。
その考えに至った昴流は身をこれでもかというくらいの小ささにまでまるまり、この体の異常が無くなるのを耐えて待つことにした。
この日、涼のシャワーは何時もよりも長かった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
197 / 1113