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カチャリと開くドア。
そして、静かな部屋には明かり一つ、ついていない。
「真咲…?」
真咲が何処かへ消えてしまったのではないか、と心配になり、名前を呼んでみる。
しかし、返答はない。
「真咲…ッ」
俺は怖くなって部屋の中を走った。
寝室へいき、真咲を探すとベッドの端では真咲が小さくなって座っていた。
「真咲…?」
「あぁ、おかえり…。真琴。遅かったね…、心配したよ……。」
怒ってる…、というよりは、なんだか悲しんでいるような声。
今までの真咲からでは聞いたこともないような声だった。
「えと…。ごめん、その…。俺寝てて……。ほんとごめんね」
俺にはごめんしか言えるのことがなかった。
「寝てた?まさかアイツのところで寝てたの?」
真咲の表情が…、俺の一言によって一変した。
「ふざけるなよ…ッ」
これほど真咲から逃げたいと思ったことは無かっただろう。
そう思うくらい、真咲は怒りを露わにした表情を浮かべた。
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