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63(過去ver.)
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この日、全ての講義が終わった俺は暇を持て余していた。
早くに帰るべきか、誰かを誘って何処かへ行こうか。
俺はαだから、俺が遊びに誘えば誰でもついてくる。特に親しいわけでもないやつもだ。
だが、今日はそんな気分じゃない。
携帯の液晶を無機質に眺めながら「今日はもう帰って寝よう。」、そう思った時だった。
「夜白くんは…今忙しいかな…。」
ふと、トークアプリをスクロールしていたら夜白くんの名前があった。
お礼も出来ていないし、次は時間がいつ取れるかもわからない。
これはいい機会だ。
そう思い、夜白くんに『今日は時間ある?』と、一言だけ送った。
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返事が来たのは帰宅して数分後。
『いまからなら、何も予定ありませんよー』と、返事が返ってきた。
『それじゃあ、ご飯でもどうかな?』
うーん、行くところも決めてないけど、とりあえず返事が返ってきてからでいいか。
そのまた数分後、『分かりました!じゃあいまから用意しますんで、何処に行けばいいかだけ教えて欲しいです!』
と、返事が返ってきた。
うーん…。何処にしようか。
ぶっちゃけまだ何も考えてない。
とりあえず、適当でいいや。
『じゃあ、──駅で。時間は、7時30分くらいでいいかな。』
今はまだ6時30分だし、風呂に入っても少しゆっくり出来るな。
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