アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
出会い
-
俺はこれから高校に行く
男子校
寮もあるから家が遠くても安心(?)
まあ俺は違うけど
通学路は男子、男子、男子だ!
共学は共学で楽しそうだけど、俺には難しい
だって女性が苦手だから
俺の父さん___大ちゃんには殴られた痕がたくさんある
『それどうしたの?』
と聞けば
『なんでもないさ。気にするな』
と笑顔で返される
大ちゃんは作り笑顔が下手くそだ
嘘だってバレバレだよ
だから俺は悪いと思ったが、酒で酔わせて真相を吐かせた
大ちゃんは酔ってたから覚えてない
なんて都合の良い……
天『ねえ?その痕どうしたの?』
大『あー…ヒック 昔な、夏恋ちゃんにやられたんだー』
天『夏恋、ちゃんって……だれ?』
そこまで聞いて大ちゃんは寝てしまった
女だという事はわかった
それを聞いたのが小学生
その女が母だと知ったのがその後の話
それから中学生になって、女性が苦手になった
苦手になるほどの嫌がらせ……を受けた
女『飯塚くんってさ本当に男なの?』
天『え、えと。あの、男……だよ』
女『ふふ、うそだぁ』
天『本当だもん』
この頃の俺は言いたいことをはっきり言えない性格だった
女々しかった
多分大ちゃんに似たんだろう
その日の放課後、質問責めしてきた女子たちが俺を囲んで
女『ズボン、脱いでみてよ。納得出来ないから』
と言ってきた。
嫌だと逃げたけど、無理だった
柔道部とは思えない華奢な子に拘束されて、動けなかった
もう泣いた。号泣
天『も、う……やだぁ、グス』
俺は女か。笑笑
まあ、力もないし泣いてるしで簡単にズボン脱がされた
ちゃんと納得してくれたみたいで、それ以上何もしてこなかった
でもその脱がされた写真撮られて、教室にばらまかれた
その頃から、女性が苦手
もうだめ
父子家庭でよかった
俺の過去はもういいよね
思い出すだけで頭痛い
それより学校着いた
入学式の流れは
クラス表貰ってクラス行く→先生来るまで自由→自己紹介→鐘がなったら体育館に移動 だ
自己紹介とかめんどくさい
それに登校中も移動中もすごい見られてる
たぶんこの見た目のせいだろう
写真しか見たことないけど、母さんにそっくりだから。
見た目だけは超絶可愛い
俺のクラスは1のB
階段上がってすぐのとこ
クラスには殆ど人がいない
みんな廊下で話している
同中とかかな
俺は友達いないよ
中学生活は端っこで静かに過ごしてたから
知ってる人もいない
俺が知らないだけかもだけど
自分の席座ろーっと
先生来るまで何しよう
話すやつもいないしなー
まあいいや。じっとしてよ
周りの話を聞くのは嫌いではない
だが、間違ったことを言ってると正したくなる。しないけど
クラスメイト
「おはー」
「はよ」
「なんだよ、お前冷めてんな」
「んなこたぁ、ねぇよ」
たわいもない話
聞いてて何が楽しいのって話だよね
楽しいんだよ。
?「なぁ、お前」
?「なあってば」
?「あーと、天にぃ」
天「あ、あぁ。俺のことか」
?「そうそう」
天「なんで俺の名前知ってるの。何その呼び方。ってか誰」
?「おれは古谷恋音」
なんか胸糞悪い名字してる
恋「天にぃ。おれのこと分かる?」
天「いや、知らない。なに」
恋「おれね…あんま言いたくないんだけど、古谷……」
天「なに。古谷くんってのは分かったよ」
恋「古谷、夏恋の」
天「その名前だすな」
やば。勢いで胸ぐら掴んじゃった
クラス中が俺見てる。
恋「え、とごめん。ごめん天にぃ」
天「こちらこそ。んでその女がなに?」
恋「えー…その子供、です」
は?子供?
大ちゃん何も言ってなかったけど
子供いたの?
誰の子だよ。どうでもいいけど
そんなやつが俺に何の用だよ
天「で、なに」
恋「天にぃの誕生日の翌々月がおれの誕生日」
天「で?」
恋「だから誕生日違うけど双子、みたいな。異父兄弟……」
天「ふーん」
恋「だから、仲良くなり、たいなと」
天「…………無理」
恋「え、」
天「生理的に受けつけない。あの女に育てられた子供でしょ」
恋「そ、だけど」
天「んじゃむり」
恋「じゃあ勝手に仲良くする。どうせ友達いないんだろ?」
天「まあね」
恋「そーゆーことで」
なにがそーゆーことで、だ。
最悪だ
入学式に大ちゃん来るから問いただそ
質問責め弱いからな
覚悟してろよ大ちゃん
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
6 / 21