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先生「はい。廊下並んで。とりあえず名前の順でいいから」
俺は3番目
先生「はい、じゃあ移動すっぞー」
天「先生、トイレ行ってきます。あとから行くので先いっててください」
先生「おう、早くしろよ」
よっしゃ、保健室
そういえば恋音は?
いなくね?28番くらいじゃなかったっけ
トイレかな
どーでもいいや。行こ
__________保健室
ガラガラ
天「失礼します」
天「……」
だれもいない……な
ベッド行こ
ふかふかしてて気持ちいい
これ、このまま寝れる自信あるわ
でもなー誰かに見られるの嫌なんだよね
そうだ。鍵閉めちゃお
これでよし……ねる
おやすみ大ちゃん……なんちって……zzz
ガラガラ
「ふふ…寝てる、可愛い」
天「ん……?」
「あ、起きたー」
天「え、なんでお前ここにいるの」
「なんでって言われても」
天「俺、鍵閉めたよな?なんで入ってこれたの恋音」
恋「あー、名前で呼んでくれるんだ♪嬉しいな」
天「古谷っていうと胸クソ悪いからな」
恋「そんなに嫌いなんだ。なんで?」
天「大ちゃん…父さんに暴力したからに決まってんじゃん」
恋「ふーん。ならおれを嫌いにはなれないと思うんだけど」
天「なんで」
恋「コレ見ても嫌いって言えるか?」
そういって恋音は服を脱ぎ出した
そして出てきたものは……
天「な……に、それ」
大ちゃんとは比べられないほどの傷
青いアザや切り傷、刺傷まである
なんで、どうして。
大ちゃんの代わり?
男がいないの?
ストレス発散?
実の息子に?たったひとりの家族に?
恋「な、なあ!そんな青ざめた顔すんなよ!
別に、お前のせいでも親父さんのせいでもないから!な!?」
天「……う、」
恋「どした……?」
天「吐き気……する。
俺、昔から傷とか見ると色々考え込ん……うぇ、吐きそ」
恋「待って待って。あ、これ。」
そういってバケツくれた
俺はそこに出るもの出した
気持ち悪い
喉がイガイガする
あ、息できない
どうしよ死ぬかも
天「……はっ、は、」
恋「あ、過呼吸。深呼吸!深呼吸しよ!」
天「わ、かんな…」
わかんないよ
なんで過呼吸なのかも
深呼吸の仕方も
なにもかもわかんないよ
恋「吸って、吐いて、吸って、吐いて……」
俺に呼吸の仕方を教えてくれる
天「あ、あり、がと。もう大丈夫」
恋「そ、か。なんかごめん。おれのせいだよな」
天「いや、関係ない。こんな体質なのが悪い」
恋「それってやっぱり夏恋のせいなの?」
天「多分、そう……あと服を来てください」
恋「あ、ごめん。すぐ着る」
天「ダサいだろ俺。こんなことでさ」
恋「そんなことない。……というか、おれのことまだ嫌い?」
天「お前は大丈夫。だけど夏恋を許すことは多分ない」
恋「おれのこと大丈夫になったんだな」
だって、あんな傷みたら……嫌いにはなれない
でもだからといって好きにもなれない
でも最悪
1番見られたくない人に弱いところみせた
あれ……
天「なあ、お前、入学式は?」
恋「あー、天にぃがいないからサボった
んで、保健室来てみたら天にぃが寝てた」
天「お前さ、俺のこと『お前』って言ったり『天にぃ』って言ったり……どっちなの?」
恋「おれな、口悪いんだよ。まああの人に育てられたからな。だから慌てたりすると…な。気をつけてはいるけど」
天「ふーん。俺もお前もあの人の子だな。外面だけいい」
恋「そうだな。というかそれを言うなら天にぃだってそうじゃん。おれのこと『お前』っていう。さっきは『恋音』って言ってくれたのに」
天「ほら、俺も口悪いから。だいたいの人は『お前』呼びだよ」
恋「そっか。あの、さ、またこうやって、話してくれる?」
天「外や学校では嫌だ。家とかにして」
恋「…わかった!」
子供かこいつは
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