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天にぃの傷??恋人
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あのあと、片付けやらいろいろしておれの家……というか寮だけど、きた
まだ起きる気配ないから、お風呂に入れてあげる
服脱がして?
天にぃの体?
……ん?なんだこれ
天にぃの背中に縫った跡のようなものがある
しかもかなりの広範囲
わかりやすくいうと半分位だ
なにがあったんだ
これは見ても良かったのか、聞いても良いのか
……触れないでおこ
見なかったことにしよう
でも風呂入れたいしな
しょうがない。何か言われたら『知らない』を突き通すか
天「ん……」
やっぱり寝てても感じるんだな
……じゃない。早く終わらせよ
おれの服でいっか
スウェットでいいかな
ベッド寝かしてやるか
おれも疲れた
学校から寮まで距離こそないが、誰がどこで見てるかわからない。神経使ったわ
おれも寝よ?
まだ14時だろ。最悪、16時に起きればなんとかなる
ふぁ??あ。おやすみ……
(天視点に変わります)
天「ん…今何時。ここどこ……っ!?」
隣に恋音が寝てた
というかここどこ!
…………冷静に考えて恋音の寮か
なんでこんなとこいるんだ?
俺は保健室で…………
最悪。まさか堕ちたのか
そんで?ここまで恋音が運んで…
風呂入れてくれて………………?
背中、見られた…?
あの傷だけは恋音に見られちゃいけなかった
恋音が何も言わなかったとしても、それは優しさ
俺から話さなきゃ。でも話したら恋音がブチキレそう
そうなったら俺に止められるか…無理だな
俺は頭はいいし運動神経も悪くない
なんでも1度やれば覚えるし……
だけどダメなものもちゃんとある
虫と人間と……喧嘩
俺の戦闘能力は下の下の下くらい
喧嘩アニメのモブキャラにすらなれない
普通のアニメに出てくるチンピラより弱い
つまり……本当に喧嘩だけはできない
俺が手を出せば逆にボコボコだろう
人間関係こじらせてるから喧嘩強いかと思ったろ?
激弱だ。最弱。そこら辺の石ころ以下
言い過ぎ?違う違う。本当なんだよ笑
恋「天にぃ?」
天「あ、おはよ。ありがとな」
恋「ううん。おれのせいだし」
天「まあな」
話そう…………かな
天「風呂入れてくれたんだろ?」
恋「え!あ、うん!」
天「その、背中の、見たよね」
恋「あ と…うん」←『知らない』通せてないwww
天「気になるでしょ」
恋「ならないといったら嘘になる
でも話したくないなら聞かない」
天「絶対にキレたりしないでね?」
恋「え?うん」
天「じゃあはなす」
あれは中3くらいのとき
晩ご飯を作るのに材料がないことに気づいて、買い物に行った
家出てすぐ
『おい、おい!お前だよ!…ちっ!女顔!』
俺のことじゃないと思ってたから無視してたけど、『女顔』って言われて振り向いてしまった
そしたらいきなり殴られた
戦闘能力ゼロ男の俺は気を失った
気を失う直前、男達が何か言ってた
『なんだよ、思ったより大したことねぇじゃん』
______誰だよ、ここどこだよ、ふざけんな
『おー お目覚めかしら♪ふ、る、や、く、ん?』
俺はふるやじゃねぇ。飯塚だ
ふるやは夏恋の名字だ。呼ぶな
『この間はオレの部下を可愛がってくれて、どうもありがとう』
は?なにいってんの?
俺こんなやつ知らねぇ
っつか、喋れねぇ
テープか?手ぬぐいかな。結構がっちりしてるから、ガムテープだな
あー早く帰らねえと、大ちゃん帰ってきちゃう
心配症だから、心配だ
大事(おおごと)にするんだろうな。大袈裟だから
喋りてぇけど無理そうだから諦める
『お前さ、生意気なんだよ。オレこんなだけど一様先輩なんだわ。その部下に手を出したんだ。その綺麗な体、ずたずたにしてやる』
よし、手は拘束されてるけどなんとか動く
携帯で文字を打つ
ちゃんと打ててるかはわからん
でもそれを、あの男に向かって放った
『あ?なんだこれ』
携帯『おれらるるやしまゃねえ?ひもちがいだ。かいほつし、』
『は?なんだかわかんねぇよw
おい、手を前で拘束しろ』
『そう。んで?なにが言いたかったんだよ。
携帯見えるようになったろ?ちゃんとしたの打て』
携帯『俺はふるやじゃねぇ。人違いだ。開放しろ』
うわ、全然打ててねぇ。自分で笑えるんだけど
まあ、後ろでやったし。手はなんとか動く程度だったしな
『何言ってんだお前。嘘ついても開放しねぇよ。お前が古谷じゃねえんなら誰なんだよ』
携帯『俺は飯塚だ』
『なわけねぇだろ、かす!』
おぇ。思いっきり殴られた
意識飛ぶかと思った
口の中、鉄の味?うぇ。
古谷ってのが喧嘩強いとする
こんなので意識飛びそうにならないだろ
気づけよ
『お前ら、こいつの上脱がせろ。んで、うつ伏せに寝かせて拘束しろ』
何する気だ
うつ伏せで拘束って普通に考えて、背中に何かされるんだろうな
って冷静に状況判断してる場合じゃねえ
携帯『何する気だ』
『さあな。オレのテンション下がったからな。バツとして何してもらおうか』
は?テンション下がったとか俺関係なくね?
最悪。古谷ってやつ。
こいつらも顔でわかんねぇのかよ
そうして、男は俺の背中にナイフを刺した
右肩。次は真ん中。次は左の腰らへん。
3点を結べば直線になる
最初に刺したところにナイフをもう一回刺して、ほかの二つと結ぶように切り傷を入れていく
紙って切られる時こんな気分なのかな
大事にしよ。痛いもんなー
なんで自分がこんなに冷静なのかはわからない
昔から何があろうと取り乱したことはなかった
冷静に状況判断をして的確なことをしていく
それが俺。飯塚天だ
そして切り終わったのか男が言った
『お前の肌綺麗だな。もっとぐちゃぐちゃにしたくなる』
そう言った。確かにそう言ったんだ
その後の事は覚えてない
たぶん痛みか貧血で気を失った
よく生きてたな
大ちゃんに『たすけて』って送っといてよかった
心配症な大ちゃんは、俺の携帯にGPSをつけてる
それが役に立った。大ちゃんが助けてくれたんだと思う
気づいたら病院のベッドだった
天『…ん』
大『そら?!天平気?!』
天『あ、うん。痛いけど』
大『当たり前じゃん。背中、血がすごかった。傷も。深かった。縫ったんだよ。傷跡、残るよ。しばらく、入院だよ。』
天『ごめん』
大『なにがあったの?』
天『ううん。俺のせいだから。ごめんね』
大『そ。』
大ちゃんは昔から、俺が何を言っても納得する
反論や怒ったりしない。詮索もしない
多分大事にしてくれてるんだと思う
大ちゃんが父さんでよかったと思った
__________以上
天「これが、理由」
恋「……」
天「多分ね、あの時言ってた『古谷』ってれーくんのことだったんだよ。それを知った時、ついさっきだね。正直殺してやろうか、とも思った」
恋「そんな……おれのせい」
天「ううん。確かにれーくんのせいかもしれない。でもね、今は、傷ついたのが俺でよかった……って心から思うの」
恋「な、で……」
天「れーくんがここにいるから」
恋「なんで!怒ってよ!殺してよ!なんで、なんで!」
天「れーくんね、責任全部背負い込むでしょ?
それがわかってたから、責めない。殺さないよ。
今れーくんを失えば、俺は何をするかわからないから。絶対に死なないでね」
恋「そらっ、天にぃが優しすぎて、おれ、どうしたらいいか、わかんないっ」
天「今までと一緒。俺のことが大好きで大好きでしょうがないれーくんでいて?ね?俺もそのれーくんが大好きだから」
恋「おれと天の『好き』は違う」
天「……一緒だよ。れーくんにされて気持ちよかったし。れーくんがいなかったらって考えると、涙出そうになる」
恋「それだけで、天とおれのが一緒かなんてわかんないじゃん」
天「一緒なんだって。普通兄弟であんなことしない。
そんなことされれば、ここで目が覚めた時真っ先に逃げてるよ。だから……俺は古谷恋音が恋愛感情として大好きだ」
恋「な、にそれ。天がかっこいい、そんな可愛い顔してかっこいいセリフ、言わないでよ」
天「俺と付き合って貰えますか?」
恋「あ、当たり前じゃん!
だっておれが最初に天のこと好きになったんだからねっ」
天「うん。ごめんね。いつからかは知らないけど、ずっと好きでいてくれて、ありがとう」
恋「幼稚園」
天「……幼稚園から俺のこと好きなのか」
恋「うん」
天「そろそろ泣きやめ。
それと、俺いつから『天』って呼ぶの許可した?」
恋「え、天って言ってた?」
天「気づいてなかったのか」
恋「天……にぃの方がいい」
天「なんでもいいよ」
恋「やった」
晴れて恋人同士になりました
このあとクラスに広まるなんて知らずに、幸せの時(数分)を過ごしました
またまた長くなってしまってすみませんっ!
それから、完結じゃないですからね。笑
自分でかいて完結っぽくなってて笑えます
まだまだ続きますよーーーー
こいつらの波乱はここからじゃ!!!
それと、今さらになってなんですが
題名『お前に愛は求めない』
この『お前』というのは母、夏恋のことです
名前しか出てこないキャラなのに題名でいいのでしょうか……
題名変えたいと思います。でも、思いつきません汗
しばらくこのままでもいいですかね!笑
(こういうことをここで言ってていいのか分からず、不安ながらも更新しちゃうスタイル。)
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