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水族館にさよならを告げてプラネタリウムに入る。
上映時間的にはまだ1時間くらい余裕があって、先にお土産屋さんを見る。
星に関係したものがたくさん売ってる。
「そう言えばさー、久夜って誕生日いつ?」
「誕生日?7月18日。それがどうかしたん?」
「いや、何座かなーって思って…って、えぇっ!?7月?」
「せやで。かに座やな。梁瀬はいつ?」
…7月。もう先月の話だ。しかも18日。
1カ月以上前。多分部活もあった。
仮にも…いや、仮じゃなくても彼氏だ。
彼氏の誕生日を知らないまますごしていたなんて…、そんなの許されないだろ。
…どうしてもっと早く聞かなかった、俺。
誕生日なんて出会ってすぐにでも聞く質問だろうに。
「梁瀬?聞いとる?」
「なんで、言ってくれなかったの。」
「なにが?あ、誕生日?気づかなかったん。ってか忘れとっただけやで。」
そんな…誕生日を忘れるだなんて…ありえない。
俺が思ってるほど久夜は気にしていないらしく、けろっとしている。
…逆にむかつくな。
「まぁ誕生日なんて毎年来るもんやし、気にしなや。
それより梁瀬の誕生日は?いつ?その様子やとまだなんやろ?」
「9月16日だけど。そんなことじゃない。
…久夜の誕生日大事。なんかほしいものある?」
もうこの際、過ぎたことは気にしてもしょうがないから、とりあえずプレゼントだ。
でも久夜のほしいものとか想像つかない。
…だって、好き嫌いないらしいし。
何がもらって嬉しくて、何がもらって嫌なのか、全部笑ってありがと、とか言われそうだ。
絶対そう。久夜はそうゆうタイプだ。
「んー、梁瀬。」
「もっと真剣に考えてよ。」
「そういわれてもなー。梁瀬の誕生日までには考えとくわ。
それより、そろそろ入れるらしいで?行こ。」
…軽く流されたけど、もういい。
…俺の誕生日までって、あと1か月もないんだけど、考える気あるのかな。
余計なことを考えながらプラネタリウムに入る。
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