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1人でいてはどうにもならないから、とりあえず久夜のところに近づいてみる。
「梁瀬。どうしたん?さっきまで蒼先輩と喋っとらんかった?」
「そう言えば蒼は?京介もいなくなったね。中入ったのかな?」
千先輩のその言葉に俺は苦笑いした。
とりあえず一通りの経緯を先輩たちに話してみる。
「…怒らせちゃったか。まぁ蒼は京介がいればいいとして、いい加減にしなよ。衿夜も閑流も。」
「そうだな。まぁ俺たちが巻き込まれる分には構わないが、久夜と梁瀬くんに迷惑がかかるのはだめだ。」
「…ごめんなさい。」
「後で蒼に謝りに行くか。」
千先輩と八尋先輩の喝(?)で、とりあえず喧嘩はおさまったらしい。
蒼先輩が怒るのってやっぱり珍しいんだ。
バーべーキューはお開きになって、片付けだけ少し手伝って、俺と久夜も中に入る。
「梁瀬風呂どうする?」
「お風呂?あー入りたいかも。」
「八尋さんと話してたんやけど、時間で割ってええ?シャワーだけええんなら、2階にもあるからそっちのが早いかもしれん。」
「俺はシャワーだけでいいかな。」
「そっか、先部屋行っとって。もっかい八尋さんと時間決めてくる。」
「俺も行くよ。」
「荷物、玄関おいて来たやん。それ部屋もってかなあかんやろ。」
「あ、そっか。じゃあ先行ってる。」
…久夜も変なの。
ついていくくらいいつもは何も言わないのに。
やっぱり八尋先輩との会話は聞かれたくないのかな。
久夜に言われた通り、玄関に置いてきた荷物を持って2階にあがる。
とりあえず久夜の部屋を探す。
…この家2階に部屋ありすぎ。
前に来た時どこ入ったっけ……
これだけ部屋あれば、別に1人一部屋とかでも平気な気がするけど。
部屋割で喧嘩するくらいならそっちの方が早くね?
あ、でも後の片付けも大変だし、やっぱり寂しいか。1人は。
「梁瀬くん?どうしたの?廊下で立ち止まって。」
「千先輩!久夜の部屋どこかなーって、迷っちゃって。」
「そうゆうことか。久夜くんの部屋はここじゃないかな。隣が八尋の部屋だから。」
「そうなんですか?ありがとうございます。
やっぱり千先輩は八尋先輩と同じ部屋ですか?」
「そうだけど…やっぱりってことは聞いた?俺と八尋の関係。蒼に。」
「あ、はい。すみません。」
やっぱり当人に許可をとらずに勝手に人の事情を聞くのは申し訳ない。
ちょっと罪悪感。
「いや、謝らなくていいよ。3年の間じゃ結構有名だし、バスケ部でも結構広まってるんだよね…
まぁ部長と付き合うってそうゆうことだし、気にしてたらしょうがないんだけど。」
「…え、部長と付き合うと有名になるんですか?」
「強い部活の部長とかだと、ファンとかも多いからねー…勝手に広まってくよ。
光輝は…あいつは今フリーだから、バレー部の部長の来栖ってのがいるんだけど、それも広まってくの早かったかな。多分梁瀬君が3年になったらわかるよ。」
「それちょっと怖いですね。」
この学校、なんだかんだ、部長モテすぎじゃない?
体育祭の時も思ったけど。
部長ってやっぱ部の看板だからとか、そんな感じなのかな。
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