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楽しいストーカー計画
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暗闇の部屋の中、壁中に貼ってある全部同じ人物の写真を見て恍惚な表情を浮かべ、また今日手に入れた宝物を手袋を嵌めた手で大事そうにガラスケースのコレクションの中の一部に加える。
「ふふっ…また1つ増えた」
しっかりと鍵をかけてから、今日手に入れた飲みかけペットボトルを眺めながら、同時にスマホで撮った画像を眺め思い出し悦に浸る。
「本当に可愛かったなぁ…。でも飲みかけのものを忘れるなんて不用心だなぁ。僕が持って帰らなかったらどうなってたことか…」
今日の彼を思い出しては顔が綻ぶ。
どんなときだって彼は僕の一番で、とてもとても大切な人。
だから、今日笑顔で話しかけてきた男を思い出すと苛つきが止まらない。
「あんな男に笑顔見せちゃ駄目だよ。君は可愛いんだから…その笑顔は僕だけに見せてほしいのになぁ…」
スマホの画像を見つつ彼を思い出す。下半身が少しずつ疼きだしてきて、そっと手を伸ばしかけた、その時…
「またっ!お前はああああああ!」
バタンと勢い良く扉が開いた。
その人物は今まさに…いや常にとても会いたいと思っている人だった。
「夢見てるのかなぁ…ふふっ。すごく嬉しいな。ねぇ僕にも昼間あいつに見せたみたいに笑ってよ」
「「ふふっ」じゃねーから!夢じゃねーし!同室だから毎日顔合わせてんだろーが!」
「それでも足りない!(ドヤァ)」
「…そこっ、ドヤ顔使う場面違う!」
美形のドヤ顔は威力が違う。
…とそんな明後日の方向の考えを一瞬のうちに振り切り、芸人並みのツッコミを入れる。
何を隠そう同室者の彼が想い人。ちなみに2人は付き合っていたりもする。
「てか、この前剥がしたのに…またこれかよ」
「まだまだあるよ?」
壁中の写真を指差し、ほんの2日前のことを思い出す。
そう、2日前に全て壁を綺麗に何もない状態へと戻したはずだったのだ。
「毎日会ってるのに何が不満なんだよ…そんなに、実物より写真のほうがいいか?」
「そんなことない!」
急に声を荒らげ、彼の登場から緩みっぱなしの顔をきりっと戻し美形な顔が一気に男前になる。
「そんなことはないよ。君は実物も写真もどちらも可愛いし美しい!もちろん、写真なんかじゃなく実物の君のほうが何十倍何百倍…いいや何千倍もいやいやそれじゃあ足りないくらいに素晴らしく輝いて見える。直視できないくらいにね。もっと君の魅力を語ろうか?やっぱり僕が一番好きなのは……etc」
「あ…すまん。俺が悪かったです…」
変なスイッチを押してしまったようでひたすらしゃべり続ける様を覚めた眼差しで見つめる。
それから小一時間、その場を離れることを許されず座って聞いていたせいか、うとうとと彼は船を漕ぎ始めてしまった。
「……だからね、結局のところはー…って、もしかして寝ちゃった?」
つんつんと頬を突っついてみたが、割と本格的に寝てしまっていたようだった。
「…このままここで寝てたら監禁しちゃうよー?いいのー?本気だよー?」
…と、本気で監禁計画を考えてしまった。
すやすや寝ちゃって…可愛いなぁ。
監禁もいいけど、ゆっくり僕に堕ちておいでよ。
待ってるからね。
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