アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
首輪
-
他人に感情を抱くことなんて今までなかったのに、お兄さんと話していると心臓の辺りがギュッとなって苦しくなる。
別に暴力を振るわれているわけでもなく、酷いことをされているわけでもないのに。
どうして……
車がキキッと停まって、モヤモヤしながらお兄さんに促され、車を降りる。
「そうだ、宵。プレゼントあるから部屋にある服に着替えたら俺の部屋ににおいで」
「わかった」
そう返答すると、お兄さんはどこかへと行ってしまった。
後に残った僕を、執事の高橋さんが部屋に案内してくれる。
「宵様の部屋はこちらです。」
わざわざ僕なんかの為に部屋を用意したらしい。
やっぱりお兄さんは物好きだ。
僕に用意された部屋は無駄に広かった。
高そうな家具に高そうなカーテン…
それにベットの上に置かれた高そうな服。
これ着ていけばいいのかな?
バサっと広げて見ると、どこのボンボンだと言いたくなるような服だった。
スタンドカラーのワイシャツに紺色のベストとセットのハーフパンツにハイソックス…
ますます僕のみすぼらしさが目立ちそうだけど…
取り敢えずお兄さんに逆らうという選択肢はないので、大人しく袖を通してお兄さんの部屋に向かった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
14 / 16