アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
-
-
どうして?何でこんなにも僕を絶望させるの
何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で
どうしてこんなにも世の中は絶望で満ちているの。
許さない…
今まではまだ我慢できた。
でも、母さんの形見を売り飛ばされた。
絶対に許さない。
こんな屑、始末してやる…
頭に血が上ったのか、カッと身体が風邪のときのように火照り、暑くて堪らなくなる。
こんな奴…ッ!!!
リビングを抜け、キッチンまで行くと暫く料理をしていなかったから錆が付いてしまっている出刃包丁を手に持つ。
フラフラと腰の痛みでよろけながら、僕の気など微塵も知らない父さんに背後から近づく。
すると、僕の気配に父さんは後ろを向いてきた。
「んだよ、イキナリ後ろに立ちやがっー…」
もうその言葉は続けさせなかった。
穢い口は閉じてしまえばいい…
ドスッと、一思いに背中に包丁を突き立てた。
でも錆かけてたから、予想以上に斬れ味が悪くて致命傷とまではいかない。
じゃあ仕方ない、嬲り殺しにしよう。
少しずつ、少しずつ…簡単に逝かせはしない。
もうそんなことを思う程、僕自身は限界にきていた。
「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッ!!!いでえ!いてえよ、この糞ガキ!こんなことしてッ、ただで、済むとッ」
今度は父さんの手を掴み、包丁を親指に当てた。
「父さん、1本ずつ落としていこうね」
壊れた微笑み。
笑顔
きっと実の父親が戦慄する程、僕の久しぶりの笑顔は歪んでいた。
親指なんて横に5センチあるかないかだ。
簡単に落とせるよね?
そう思い、スパンッと縦に包丁を振り下ろした。
びしゃっと僕の着ていたスウェットに大量の血が掛かる。
顔にも飛んできて、汚い、
でもやっぱり、斬れ味が悪いのが仇となって半分位までしか切れなかったから親指は宙ぶらりん。
もう父さんは声すら出ないのか、白目を向いている。
「父さん、これから地獄ツアーだね♪父さんが行きたがってた旅行だよお…」
僕は包丁から血を滴らせながら、にこりと笑った。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
5 / 16