アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
部外者
-
side:悠
「居ますかね?相手は」
「さあ?そんなの俺が知るわけないよ」
そう言いつつ、今にも抜けそうな錆び付いた階段を上りチャイムを鳴らす。
この階段直した方が良いって。
絶対抜ける…
そんなことを考えながら出てくるのを待つ。
でもチャイムはピンポーンと音は鳴るけど、一向に出てくる気配がない。
「居留守ですかね?それとも本当に居ないのか…」
「んー」
たまたま目に付いたから、ガチャッとドアの取っ手を回すとガチャリと開いた。
この時代に随分不用心だなあ
まあこのアパートにわざわざ盗みに来るやつなんて、居ないか。
勝手に結論付けながらも、靴を脱ぎ部屋に上がる。
うわあ…何でこんなゴミ散乱してんの?
虫湧いてそう…
それが部屋に上がったときの最初の感想。
これ、完全に人間としての生活放棄してるでしょ。
そう思いつつ人の気配が無いキッチンを抜け、リビングのドアを開けるとそこには美しい少年が血にまみれながら立っていた。
最初は少女かと思ったけど、そうでもなさそうだ。
その少年は、人ではないんじゃないかと思う程『美』という字が似合う、正に美少年。
綺麗だ…
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
6 / 16