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介入
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「ねえ、返済のアテある?」
一応そう聞いたけど、少年は少しだけ首を傾げてから「無いよ」と言った。
まあ最初から期待はしていなかったから、特に何とも思わないけど。
「ふーん…じゃあ君、返済しなくていいや。その代わり俺のとこにこない?」
「お兄さんの、とこ…」
取り敢えず俺の欲も満たされる打開案を美少年に言うと、大して興味なさそうにオウム返ししてきた。
「うん。俺の猫、ならない?」
すると少年は見定めるように、俺のことを見てきたから俺もじっと見つめる。
そうしている内にこの少年が段々と俺の手に収まりそうなことにゾクゾクと快感を感じて、つい心の底から笑ってしまった。
すると少年は、暫く黙った後頷いた。
「わかった…お兄さんのところ行く」
「うん、それでいいよ」
俺が欲しかった返事が返ってきたから、満足。
でも、その後少年が言葉を続けた。
「でも父さん逝かせてからね…」
ああ、そういえばこの子親殺しの最中だったんだっけ。
ふと思い出すけど、やっぱりこの美少年は堅気だしそういうのは良くないよねー…
そう思い、父親に顔を向けながら包丁で刺そうとしてる少年に声を掛けた。
「ねえ、君は天国とか行きたくないの?」
唐突に、そう聞いたから少年は不思議想な顔をした。
まあ不思議に思うとは思うけど。
「…別に…どうせ行けないし」
「でも地獄は嫌でしょ?こんなところで生きていたこと自体地獄の様なのに…死後も地獄なんて」
「?」
俺が何を言いたいのかわからないのだろう。
クエスチョンマークを浮かべる少年に近づき、そっと透き通るような肌の頬を撫でながら、耳元で囁く。
するとブルッと少年の身体が震えたのが感じ取れて、くすっと笑ってしまう。
「知らない?地獄の罪では親殺しが一番罪深いんだよ…」
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