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学校で →side uno
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久亀に手当してもらったので、頭に軽く包帯が巻かれている。
また、乱闘したのだとか、周りの奴らの陰口が聞こえるが気にしないことにする。
細かいことを気にしてたら、学校には通ってられない。
「ウノスケー!ケガだいじょぶ?」
後ろからドーンと背中を叩かれ振り返ると、中学からの唯一の友達である加持太陽(かじたかし)が、ニコニコ笑って立っている。
身長は頭ひとつ分低く、ひょろっこい体でチャラチャラした茶髪で、コミュ力高いので人気者だ。
「あー、帰りに病院いくわ」
「また、あのチーム?いーかげん、やめさせてもらえないの?」
心配して言ってくれてるのは、わかるんだけどな。
なんとなく、円山たちには言い出せる雰囲気ではない。
「これは、違う。帰り道で…………鉄の箱が飛んできた」
「鉄の箱って、ドコ歩いてたの!?ウケる!!ゲームじゃねーんだからそんなもんどっから飛んでくんのよ。ウノスケ、ほんとついてないよなー」
太陽がバンバンオレの背中をたたいて大爆笑している。
まあ、そのあと乱闘したのは…………まあ、したんだけど。
「……だよな。オレ、何かに取り憑かれてるのか??」
「いや、取り憑いてたとして、俺にみる力はないからね!?まあ、頭だし、病院にはいっとけよ。ウノスケ、進学組だろ」
「まあな…………大学くらいにはいかねーと……実家につれもどされちまう」
そうだ。
実家には、戻るわけにはいかない。
ちゃんと勉強するためにも、チームには関わってられない。
「まあ、しばらく自由でいるためにも、頑張らないとだよな」
「そうだよ、まったく……自由は大変なんだよ。最低限の生活費しかくれねーから……空調すらいれらんねーし」
一応、進学校に行っているので、周りのヤツらはオレの見てくれに遠巻きにしかみず、近寄ってこない。
寂しいからっていうのも、なきにしもあらずで、チームから抜けられないのかもしれない。
「そういうわけで、今日は午後早退するわ」
まあ、病院にいって、久亀から御褒美とやらをもらいにいくかな。
と、いうことで、オレは少しウキウキとしていた。
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