アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
66 アブ編
-
-アブ視点-
カチカチカチカチ
時計の針が進む
僕は今リビングで勉強中
時計を見るともう深夜1時
時計の見方くらい……母さんに教えてもらったよ
母「アブ?どこまで進んだの?」
ア「あ、母さん……今このくらいです」
そう言いさっきまで勉強していたノートを見せる
勉強していたのは算数
2桁×2桁のかけ算……かけ算もまだ少し分からないところがあるけど頑張った
母「ふーん…まぁいいわ。今日はこれで良いわよ。電気消してね?おやすみ」
ア「うん、おやすみなさい」
母さんはまた真っ暗な廊下へと姿を消した
俺は消しゴムのカスを拾いゴミ箱へと捨てる
下にポタポタと雫が落ちている
目に手を当てると涙がまた流れていた
・・・どうして?
僕は幸せなのにっ……
止まって……止まってよっ……!
そう願っても涙は止まらない
止まるどころか溢れてくる
手で抑えても隙間から流れてくる
ひゃっくりが出てきそう……
父さん達を起こさないようにしないと……
俺は小走りで自分の部屋へと向かった
ア「ヒック…(泣)ヒック……」
ベットで横になり枕に顔を埋めてる
枕についた涙のシミはどんどん大きくなる
・・・こんなに泣いても母さん達は助けてくれない
それはもう分かってる……けど
つい……助けの手を伸ばしちゃうんだよ……
****
目覚まし時計のアラームで目が覚める
なんか頭がクラクラする……
時計を見ると朝の6時
7時30分に家を出るからもう起きよ……
僕はベットから起き上がり立ち上がる
フラッと体がふらつく
倒れそうになったけど足に力を入れてなんとか踏ん張った
・・・熱でもあるのかな
でも休んだらみんなに遅れちゃう……
頑張れる分頑張ろ……
父「おぉ、アブ。今日なんか顔赤くないか?」
母「本当だわ。何かあったの?」
珍しく心配してくれた母さんと父さん
僕は体が丈夫な方で体を壊したことが無い
自分も何がなんだか分かんない
ア「えっ……そん…な……?」
母「なんか目も赤いわよ!?大丈夫!?」
ア「っえ……?」
僕の肩を掴み心配そうに見てくる母さん
ビックリして思わず声が出る
こんなに……心配してくれるの?
父さんの方を見ると電話をしている
・・・嬉しかった
心配してくれてる……僕の事を見てくれてる……
・・・あれ……?
何か…体が……
バタン
『アブー!?』
『ーーろ!ーブ!』
『ーーやく!ーーーんで!』
遠くで声が聞こえる
それに結構焦ってる声
・・・何があったんだろう……
僕はそう聞けず意識を失った
――――――――――
はい!どうも!みやかです!!!
えー、アブさん編のマミーとパピーが酷すぎると思いちよっと優しくしてみました(笑)
結構書いてる時も「ひどい両親だな」と思ったので(笑)
これからもアブさんを優しくしてね。両親さん?(^ω^)
では!次回!!!
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
69 / 135