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ディナー
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どこから吸おうか…。
「あっ……く…ぁ……ふぁぁん」
浮いた鎖骨に吸い付くと、ウリエラは恥じらいもなく甘い声をあげる。
触れる度に、感じる度に甘い匂いが濃くなっていく。首の薄い皮膚の下で存在を主張するように血管が大きく脈打ち、極上の血が巡っているのが分かる。
やはり首からか。
もう一度味わうようにその細い首筋を舐めあげ、
貫いた。
「っ____________!!」
その瞬間、ウリエラは声にならない悲鳴をあげながら、ビクビクと身体を震わせた。先ほどまで熱を持って立ちあがっていたそこには大きなシミが出来ていた。
ズブリと音を立てより深く牙を埋めると、穿たれた柔肉からとろりとした甘い蜜が溢れる。極上の味だった。かつて味わったことがないほどの命の雫が与える甘美な快感に酔う。
嗚呼、満たされる。
渇いて渇いて仕方がなかった喉をしっとりと濡らす。
一度彼から口唇を離す。
「くくっ。綺麗だな、ウリエラ。白い肌に真っ赤な血はよく映える。」
滑らかな肌に開いた二つの穴から流れ落ちる鮮血が、鎖骨を伝って胸へと滴る。胸に咲いた桜色が、毒々しい朱に塗り替えられた。
劣情を煽るその姿に、新たに牙を突き立てずにはいられなかった。
______
どれほど吸っただろうか。時間にしてはあまり経っていないと思う。
なんだかフラフラする。
つい先刻までの気持ちのいい浮遊感ではなく、例えるならば、乗り物に酔った感じ。とりあえず気持ちが悪くて、徐々に頭痛もしてくる。
あぁ、もうダメだ。
そう思った瞬間、俺は意識を手放した。
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