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月光
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「な…なんでお前が?」
春陽と入れ替わると、驚愕の表情を浮かべたウリエラが立っていた。
意識が浮上し始めたころ、俺について話す声が聞こえたから、きっとその話をしているのかと思ったがどうやら違ったらしい。
一通り説明すると、なにやら難しい顔をして考え始めた。
「安心しろ、春陽はヴァンパイアじゃない。俺と春陽は身体を共有してるだけだ。
そういえばウリエラ、躯は大丈夫だったか?」
そう言うと、納得したような顔をし、ふと憤慨の表情に変わった。コロコロと表情が変わって面白い。
「お前に心配される筋合いはない」
出会った時からは想像もできない程生意気な返答。せっかく俺が心配してやったのに、と思うが心を許してくれた証拠かと思うと嬉しくもある。
「ふっ。可愛くねーの。ていうかお前素はそんな感じなんだな。あの夜は俺の下であんあんよがってた癖に」
「そっ…れは……違う……」
真っ赤な顔をして、プライドのために虚勢を張っている。
キャンキャン吠えて、それでも素直な様子が可愛くて、思わず口づけた。
この間も思ったが、快感を覚える度にどんどん甘い香りが溢れてくる。クラリとするほどの芳醇で豪奢な匂いが俺の気持ちを昂らせ、余裕をなくしていく。
肌のラインをなぞるように手を滑らせ、下腹部に到達する。カチャカチャとベルトを外し、ズボンを下ろす。
熱を持った天使の肉棒はピンと張り詰めてフルフルと震えていた。触れただけではしたない声を惜しげも無く発しながら、身体を弾ませた。まだ透明な蜜を滴らせ、俺の手を包む。
冷たくなってきた風が夜を告げる。登ってきた月の光が少年の骨格を美しく、艶めかしく浮き上がらせる。
滴り落ちた雫がなお強い香りを放っていて、その根元に吸い寄せられた。蜜を求めて花に近づく蜂のように。
ぐぷっ
唾液を絡ませながら、数回顔を上下させる。面白いほど次々と先走りが溢れた。
「あっ!ああん…やだ!はな…せっ!でちゃう!でちゃうからぁ…あぁぁああああぁああっ……ん………」
先程までダラダラと流れていた先走りが、白濁液に変わった。血には程遠いがそれも胸焼けがしそうなほど甘かった。
「んむ。お前、精液も甘いのな。でも匂いが落ち着いた。やっぱイクと薄まるっぽい。」
ひと息ついた頃、背後に気配を感じた。それは多分ウリエラを心配した灰吏だ。
「今日はもうやめとくか。お迎えも来たみたいだし。」
駆け寄ってきた兄に弟を預け、俺達は屋敷へと戻った。
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