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治療
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「ウリエラ、時間。」
そう。今からは治療の時間。
俺はおもむろにナイフを取り
出し、腕に薄い線を引いた。鋭い痛みが走り、赤い血液が流れ出す。
もちろんナイフは銀製。じゃないとそもそも切れないか、切れてもすぐに傷口はふさがってしまう。
「ごめんね、冬夜、痛いでしょ。」
「ん、大丈夫だから。早くしないと傷が閉じる。2回も痛い思いしたくないから早くして。」
「いただきます…。」
そう言ってジンジンと鈍い熱を持つそこに寄せられる唇。周りに流れ出た血から舐めとるように、そろそろと舌が這う。
そのぎこちない動きが逆に俺の中の獣を煽る。まだ足りない、とでも言うように、どんどん傷口に近づいていくと、痛みとも快感とも取れる甘い痺れが広がっていく。
”やばぁ、俺、こんなマゾっぽいこと考え始めるとか…重症かも。”
更に困ったことが一つ。
効果があるのは唾液だけかと思ってたけど、実際はほかの体液にも催淫効果があるらしい。
次第にウリエラの腰が、誘うように揺れ始める。
襲い来る快感を堪えるように、俺の腕を噛む力が強くなっていく。
「ウリエラ、腰が揺れてるけど、どうした?」
あえて俺はわからないふりをする。そうすると彼は、潤んだ瞳で、真っ赤な顔で、俺をもっともっと煽ってくれるから。
「なんでも…ない!」
「そっか。あ、もうそろそろ血もいいよな。」
そう言って顔をあげさせ、ぼーっとしたような彼の唇についた血を、舌で掬う。
「んっ」
そんな動きにすらぴくんと反応する彼が愛おしい。
「じゃあ、おやすみ、ウリエラ。」
俺はその言葉を残し、部屋を出るような素振りを見せる。
「やだ!!とーや、行かないで。…こうなっちゃったの、お前の責任だからね!責任とって…どうにかしてよ。」
ほら、俺がその可愛いオネダリを拒否できないのを知ってて誘ってくる。
「っはは。いいよ、気持ちよくしてあげる。」
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