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「なぁエル」
アサンが俺を呼ぶから濡れる頬を拭いてなに?と首を傾げる
「俺は気持ち伝えたらいいと思う」
「え...」
気持ちを伝える、それは考えてなかったこと
だって無理だ、もし気持ちを伝えて嫌われたら?一緒に居たくないって言われたら?拒絶されたら?
そんな未来しか見えないのに伝えるなんてだから絶対無理だそう言う、すると
「アスタはエルが好きって伝えて拒絶するような奴なのか?俺にはそう見えなかったけどな」
あ、そうだよ。アスタはそんな奴じゃない
優しくて誰かが悲しむようなことはしない、そんな奴だ
俺の気持ちに応えてくれなくても嫌いになったり拒絶したりするような奴じゃ絶対ない
なら気持ちだけでも....伝えたい
今すぐってのは無理だけど心の準備が出来たらちゃんと伝えよう
そう思ったことが分かったのかアサンが頑張れよ、と笑ってくれたから俺は大きく頷いた
「アサン、ありがとう!」
「ありがとうなんて言われるようなことしてねぇよ」
「んーん!ありがとう!」
「....どーいたしまして」
今日はいっぱいアサンと話した、こんなに喋るアサンは初めてで本当にびっくりしたけど
こんな気持ちにしてくれたのもアサンのおこかげだ、ちょっと怖いって思ってたのは反省しないとな
もう全然怖くないし、今日のことで少し仲良くなれた!と思ってる....
また何かあったら来るといい、何て言ってくれたしそう思っても大丈夫...なはずだ!うん
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