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「お前はアビエルにそっくりだな。あぁでもその瞳は...知らないな」
「リリス様」
「っ....ああ、フォンか。ほら2人ともこのクッキーは美味しいんだ。好きなだけ食べるといい」
何時もと違う空気になったのに気付き、リリスの目はアスタを強く見ていた
何か嫌な感じがして思わずアスタの手を握った時リリスの執事、フォンがお茶とお菓子を持って来た
フォンの声にハッとしたかと思えばいつもと同じ笑みを浮かべた
何かを隠しているような感じがするのは気のせい?
不安に思うが話しているとやっぱりいつも通りで俺の不安は直ぐに消えていった
「そうだアスタ。アビエルのことで知りたいことがあれば聞いてくれて構わないぞ」
「いや、昔だったら教えて欲しかっただろけど....今は大丈夫だ」
「....そうか。エルは愛されているな」
「え?え?」
「まぁ、愛してるんで」
「っ...///」
赤くなる俺を見たリリスの笑い声がこの部屋に響く
何故愛されてる愛してるのくだりになったか全く分からないが凄く恥ずかしい
それからリリスにお前はどうなんだ、と言わされそうになるし...
いや...あ、あいしてる...けどさ?他の人に聞かれたくないって言うか...
「ほぉ、そうかそうか」
「っ!?な!わぁーーーー!!」
「エル?」
心を読まれた!顔を赤くするエルにアスタが首を傾げてどうした?何て聞いてくるけど言えない
リリスが話をそらしてくれたから深く聞かれずにすんだけど口がニヤニヤしてるの見えてるからな!
それからは色んな話をした、リリスが森のことを話せばアスタは食い入るように聞いていて
それは俺も知らないことがいっぱいでびっくりした
どうやらこの森は思ったよりも広くて色々な所があるみたいだ
俺達が楽しそうにしているとリリスも何処の木の実が美味しい、とか彼処の花畑は凄かったとか
魔法で小さな画面を作り出しては教えてくれる
そうやって過ごして居ると時間はあっという間に過ぎてしまう
「リリス、そろそろ時間だ」
「ああ、もうそんな時間か」
いつの間にかもう夕方でリリスがお祭りに顔を出さないといけない時間になった
着替えもあるし顔を出したら色んな人と話すからこのまま一緒に祭りに行くことは出来ないらしい
しょうがないから今日はここまでだ、と言い玄関までリリスが送ってくれた
また来いよ、と言って手を降ってくれ城に背を向け歩いていく
何だかまた来いよ、と言う言葉がアスタにだけかけられた気がしたのは俺の気のせいなのかな....
最後の最後に最初にあった不安が戻ってきた
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