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悠「あの、美郷さん。ちょっと良いですか?」
父「なんだい?
というか、父さんと呼んでくれて構わないよ?」
悠「あの恐れ多いので。」
父「そうか。あまり無理に呼ばせたくはないけど、
私は父さんと呼んでくれた方が嬉しいな」
悠「善処します。
それで本題なんですが。
やっぱり僕、施設で暮らした方がいいと思います。」
父「え?何か嫌な思いをさせてしまったかな?」
悠「そんなことはないのですが。
ただ僕が勝手に思い至っただけなので。」
父「うーん、私としては君と一緒に
暮らしたいんだけどね。
もう少し一緒に暮らしてからではだめかい?
まだ、そんなに時間が経っていないだろう?」
悠「わかりました。」
押しきられてしまった。
あの暖かい家族の中にいるのは辛く感じるのに。
父「君の思うようにさせてあげたいけど、
君といられなかった数年間を私は
少しずつ埋めていきたいと思っている。
そうだ。今度の休み、一緒に
ドライブにでも行かないかい?」
悠「い、いです、けど。」
父「本当かい!?楽しみだな〜
今日はもう遅いし、ゆっくりやすみなさい。
おやすみ、悠斗」
悠「おやすみなさい。」
父さんとお出かけか。初めてだな。
どうしよう。焦っている自分もいるけど
楽しみな自分もいる。
なんだか落ち着かないや。
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