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大好きシュガー
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仕方ないから家のなかにはいって、二人でゲームしてた。
けど、ちょっと飽きてきて暇になったとき、おれが勇気を出して告白したのだ。
まあ、とってもぐだぐだな告白だった。
『なぁ、チョロ松。相談があるんだけど。』
『何?』
『あのさぁ、本気の相談だからゲームばっか見てないで?』
そう言うと、チョロ松はゲームをけし、俺に向き合った。
ホドホドってモンがあるでしょなんて思った。だって、恥ずかしすぎる。
『なんか、そうされると言いにくいから、軽く重く聞いて?』
『かるくおもく?』
『そ、軽く重く。』
『どうやってだよ』
『だから、軽く重く』
チョロ松は少し笑いながら、ゲームを起動させた。変なこといってゴメンな。
おれは無理矢理ドキドキする心を押さえ込んだ。
『ねぇ、どうしたらいいと思う?』
『何が?』
『どうしたらいいと思う?』
『だから何が』
『どうしよう』
『主語がない』
ゲームのオープニングをぼーっと見ているチョロ松は、意外とおれの悩みをしっかりと聞こうとしてくれているらしい。
『こくっていいとおもう?』
『…誰に?』
急にすんっと真顔になった。あ、これはいけるかもなんて思った。
しかし、期待してもダメだ。慎重に、聞き取りやすいようにチョロ松に言った。
『チョロ松に』
『…知らない』
『え…。好きなんだけど』
『…』
『付き合って下さい』
『…』
『…ダメ?』
『どっちでも』
『へ?』
『どっちでもいい。』
『どっちでもって…。okにしちゃうよ?』
『どちらでも』
『じゃあ、よろしくお願いします』
『…』
こくっと頷くチョロ松を見て、おれの心は最高にドキドキしていた。
チョロ松は恥ずかしがって、顔をずっと隠していた。
よろしくの握手を求めたけど、それは断られてしまった。
二人で、じゃあいつもどうり、なんて言い合った。
チョロ松は本当に、おれと二人きり以外の時はいつもどおりだった。
でも、おれと二人のときは、おれもチョロ松もあまあまで、二人でゴロゴロするようになった。
それが中学のときからずっと続いている。
他にも沢山思い出はあるけど、また今度思い出すとしよう。
そんなわけで、おれたちは結構ラブラブに付き合っている。
恋人としての喧嘩は一度もなくて、とても幸せだ。
まだ抜けきらない恋人モードを落ち着かせるべく、トド松とまだ騒いでいるチョロ松のパーカーの袖を少し摘まんで、会話に加わった。
おれはチョロ松といるだけで幸せに満ちていく。
大好き。チョロ松。
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