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寒い日が続きますが トドおそ
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「死なばもろとも、なんだろ?」
どうしてこうなったかというと、僕も正直わからない。
このクソみたいなお粗末なおそ松兄さんが、灯油を入れに行くとき、必ず僕に付いてくる。
最近は、お前らがいくんだろ?行けよ。という目で、皆が見る。おそ松兄さんが嫌がるのは、丁度灯油が家にないどきだけだ。…そうすると、僕も行きたくなくなるわけで、おそ松兄さんが嫌がらない限り、僕とおそ松兄さんが入れに行くことになった。
「それはそんときのコトじゃん。」
「…んじゃ、トド松一人で行く?」
「え~。おそ松兄さんじゃないの…」
「おれはやだよ。寒いじゃん。」
「子供体温のくせに何いってんだか。」
僕も温かいほうだが、おそ松兄さんの手は、驚くほど温かい。
いつも、皆それでだんをとったりする。
だから、一緒に来てくれるのは、とてもありがたい。手だけでも温かくして貰えるのだ。もんくは言えない。ただ、一緒に来る意味がわからないのだ。
この兄は、いつもはわかりやすいが、全く読めない時がある。それがとても恐ろしい。
ただ、僕達兄弟には甘いから、恐れることはないのだろうけど。
…おそ松兄さんは、兄弟を平等に見るから、一番遠い僕のコトを気にしているだけかもしれない。
ただ、どんな理由であれど、長男が末の僕と一番近くに居てくれるのだ。
「寒い日が続くけど、よろしくね。」
もう少し、もう少しだけ、寒い日が続くようにと、そう願った。
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