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ひとつ、報われる カラ(→)←トド←おそ
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おれがトド松のことを好きになったのは、いつ頃だろうか。
つい最近のような気もするし、ずっと昔のような気もする。実際、十年位前なのだが。
…まあ、そのくらい無意識に好きになっていた。
昔、トド松とカラ松のなかが良かった時(別に今も悪くないが)は、何とも思わなかった。
今も、合コンなんてもんに嫉妬する気はないし、彼女が出来そうになっても、他の弟達がジャマするし。
だから、この恋はあまり辛くはなかった。
******
おれはその日、珍しく夢見が悪く、うなされていたみたいで、トド松が起こしてくれた。
夢のことなんて忘れるくらいだった。(例えであって忘れてはいないが)
それにしても、酷い夢だった。
チョロ松に、トド松が好きと相談したら、戸惑うような、軽蔑したような目をして、ああ、うん。そう。とだけ言われた。顔には気持ち悪いとかいてあるみたいで、とても耐えられなかった。
「ところで、どんな夢だったの?」
「…好きな人に告って、キモいとか言われて、そのあとから明らかに距離とられるっていう夢。」
「うわぁ、妙にリアル。」
「だろ?」
「うん。…おそ松兄さん、ちょっと散歩しよ。」
「良いぜ?行こっか。」
あまりにあっさりと返したため、トド松は2、3回目をぱちくりさせた。
そのあとにほほえんで、そんなにやな夢だったんだと言った。まあ、それなりには。と返しておいた。
そう思ってくれたほうが、都合がいい。
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